日立製作所
Hitachi,Ltd.
電気機器 / 電機・精密
5,642円
出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/10/5
投資ポイント
強み・成長ドライバー
- 1
Lumada事業比率40%→50%でDX企業へ変貌
OTとITを融合したIoT・AIプラットフォーム「Lumada」がリカーリング型収益モデルを拡大し、営業利益率5.7%→11.3%へ倍増。2027年3月期のLumada売上見通しは5兆600億円(+22%)へ上方修正されました。
- 2
エナジー受注残10兆円の高い業績可視性
世界的な脱炭素シフトと電力需要の増加(データセンター・EV・再エネ)により送電網増強は構造的需要。日立エナジーの受注残は2026年6月末で10.3兆円と年間売上の3年分を超えています。
- 3
構造改革の完遂と2027年3月期5,000億円の自社株買い
上場子会社22社をゼロにして親子上場を解消。家電事業はノジマとの合弁新会社設立を決定。構造改革の「果実」が積極的な株主還元として株主に返っています。
- 4
調整後営業利益1.2兆円・当期利益8,023億円が過去最高
2026年3月期は調整後営業利益が初めて1兆円を超え、Adjusted EBITA・当期利益・コアFCFも過去最高。2027年3月期は売上収益11.7兆円、調整後営業利益1兆4,080億円へ上方修正済みです。
注意すべきリスク
- 1
PER31倍は変革継続を前提とした水準
高バリュエーション(2026年9月17日終値ベースPER31.0倍)はLumada比率50%達成やエナジー事業のさらなる拡大を織り込んでおり、達成できなければ調整リスクがあります。
- 2
コネクティブインダストリーズの中国リスク
エレベーター(昇降機)などの中国向け事業は新設需要の減少の影響を受けやすく、セグメント全体の利益率を押し下げる可能性があります。
- 3
中東情勢によるプロジェクト遂行リスク
中東売上約4,700億円(2026年3月期)を抱え、物流遅延や調達品不足がエナジー等の大型案件に影響。2027年3月期第2〜4四半期にも売上△100億円・Adj. EBITA△100億円を織り込んでいます。
- 4
大規模IT投資の減速リスク
DX投資の伸びが鈍化した場合、Lumada事業の成長シナリオに影響が及ぶ可能性があります。
事業概要
日立製作所は、デジタル技術とインフラ融合による社会課題解決を掲げる総合電機メーカーです。IT・クラウド、電力システム、鉄道、エレベーター、家電など多岐にわたる製品・サービスを世界規模で提供しています。デジタルソリューション「Lumada」を中核に、AI・データ活用による社会インフラの革新に注力。606社の連結子会社、グループ全体で823社規模の巨大な企業体として、エネルギー、モビリティ、産業等の重要な社会課題に取り組んでいます。
主要事業
デジタルシステム&サービス — IT・クラウド、AI・データソリューション
エナジー — 電力システム、発電設備
モビリティ — 鉄道車両、関連システム
コネクティブインダストリーズ — 産業ソリューション
株価推移
業績ハイライト2026/3(百万円)
売上高
10,586,781
+8.2% YoY
営業利益
1,199,275
+23.4% YoY
純利益
802,368
+30.3% YoY
営業利益率
11.3%
企業評価
総合スコア 3.0 / 5
成長性
3
収益性
3
安全性
3
規模
5
割安度
1
競合・類似銘柄
社会インフラ、ITサービス、家電、電子デバイスまで複数の事業を抱える大手電機。事業ポートフォリオの組み替えと構造改革の進み方が業績を左右する。
日立製作所は、デジタル技術とインフラ融合による社会課題解決を掲げる総合電機メーカーです。IT・クラウド、電力システム、鉄道、エレベーター、家電など多岐にわたる製品・サービスを世界規模で提供しています。デジタルソリューション「Lumada」を…
銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ
セグメント別売上推移
| セグメント | 2025年3期(百万円) | 2026年3期(百万円) |
|---|---|---|
| エナジー | 2,626,900(25.2%) | 3,219,900(28.6%) |
| コネクティブインダストリーズ | 3,279,000(31.5%) | 3,262,700(28.9%) |
| デジタルシステム&サービス | 2,832,000(27.2%) | 2,940,000(26.1%) |
| モビリティ | 1,171,000(11.3%) | 1,321,500(11.7%) |
| その他 | 497,500(4.8%) | 531,000(4.7%) |