株の信用取引のレバレッジは何倍?|最大約3.3倍の根拠と、FX・CFD・先物との違い

株の信用取引のレバレッジは、最大で保証金の約3.3倍です。約定代金の30%以上(最低30万円)の保証金が法令で求められるためで、上限まで建てると株価10%の動きで自己資金が約33%動きます。
FXの25倍や株価指数CFDの10倍より低いのは、別の内閣府令が証拠金の率を決めているためで、損失時の決済も信用取引は追証、FX・CFDは自動のロスカットと違います。損益の計算とあわせて図解します(2026年10月21日時点)。
この記事の内容(目次)
信用取引のレバレッジは最大約3.3倍——保証金率30%で決まる
信用取引で新しく建玉を持つときは、約定代金の30%以上の委託保証金を証券会社に差し入れます。根拠は「金融商品取引法第百六十一条の二に規定する取引及びその保証金に関する内閣府令」で、第2条が率を100分の30、第3条が最低額を30万円と定めています(内閣府令 第2条・第3条(e-Gov)、2026年10月21日閲覧)。裏返すと、建てられるのは保証金の1÷30%=約3.33倍までです。
保証金30万円:上限は100万円(JPX「信用取引制度の概要」 p.4の例と同じ、2026年9月)。ただし上限まで建てると、少しの評価損で保証金が30万円を割り、それだけで追証になる証券会社がある(楽天証券は維持率20%か保証金30万円を割ると追証。楽天証券「信用取引の基本ルール」、2026年10月21日閲覧)
保証金100万円:上限は約333万円
保証金20万円:最低の30万円に届かないので、30万円まで入金しないと新しく建てられない
東証も、委託保証金の「約3倍までの売買ができること」を信用取引の主なメリットに挙げています(JPX「信用取引制度の概要」、2026年10月21日閲覧)。この府令は証券会社が顧客に信用を与えて行う売買全般に適用されるので(第1条)、制度信用でも一般信用でも30%は同じです。
株を担保にすると、建玉は時価の約2.67倍、株と合わせて約3.67倍
保証金は現金の代わりに株(代用有価証券)でも差し入れられますが、株の評価は時価の80%が上限です(内閣府令 第6条)。時価100万円の株を差し入れると保証金は80万円と評価され、建てられるのは80万円÷30%=約267万円、株の時価の約2.67倍です。JPXの資料も、現金30万円と時価30万円の株(評価24万円)の合計54万円で約180万円まで取引できる例を示しています(JPX「信用取引制度の概要」 p.5)。
担保に入れた株そのものも値動きします。持っている株の合計で見ると、担保の100万円と建玉の約267万円で約367万円、自己資金の約3.67倍が株価の変動にさらされます。担保と同じ銘柄を信用で買うと下落が二重に効く点は、次の記事で計算しています。

信用二階建てとは|何%下がると追証か、三階建てとの違い
信用二階建ては、保有株を担保(代用有価証券)に入れて同じ銘柄を信用で買うこと。下落が評価損と担保の目減りの両方に効き、担保80万円で200万円買う例では現金担保の20%に対し14.3%の下落で追証。三階建ての意味と避け方も。
増担保規制の銘柄は2倍以下になる
信用取引の利用が過度になった銘柄には、東証が委託保証金率を引き上げます(増担保規制)。第一次措置で20%上乗せされて50%(うち20%分は現金)、第二次措置でさらに上乗せされて70%(うち現金40%)と段階的に上がり、100%を超える場合は新規の信用取引が禁止されます(東証「信用取引に係る委託保証金の率の引上げ措置等に関するガイドライン」 Ⅱ、2026年10月21日閲覧)。
保証金率50%:上限は保証金の2倍
保証金率70%:上限は保証金の約1.43倍
現金の部分:代用の株では埋められないので、株だけを担保にしている人は新しく建てられない
規制中の銘柄と保証金率は、JPX「信用取引に関する規制等」の一覧で確かめられます(2026年10月21日閲覧)。証券会社が独自の判断で率を変える銘柄もあり、SBI証券は「証券取引所または当社独自の判断による取引規制等」で委託保証金率を変えることがあるとしています(SBI証券「信用建余力とは」、同日閲覧)。
レバレッジで損益はどう拡大する?——株価10%で自己資金は約33%動く
レバレッジをかけると、自己資金に対する損益の率は株価の変動率×倍率になります(金利・手数料を除く)。自己資金(現金)100万円で信用買いした場合、株価が10%動いたときの損益は次のとおりです。
下がると10%で追証、30%で自己資金がゼロ
追証の判定に使う維持率は、追い証(追証)とはと同じ次の式で計算します(手数料・金利は省略)。
楽天証券・松井証券は維持率が20%を割ると追証です(楽天証券「信用取引の基本ルール」・松井証券「制度・無期限信用 取引ルール」、2026年10月21日閲覧)。上限の約333万円まで建てると、株価が10%下がった時点で維持率は20%((100−33.3)÷333.3)になり、追証の線に届きます。2倍(200万円)なら30%の下落までもちます。
さらに30%下がると評価損が自己資金の100万円に達し、それを超えた損失は不足金として支払うことになります。JPXも、レバレッジをかけた取引では手元資金以上の損失が発生する場合があり、信用売りの最大損失は無限大(株価に上限がないため)だとしています(JPX「信用取引制度の概要」 p.18)。

追い証(追証)とは|委託保証金維持率の計算と発生時の対処法
追い証(追加保証金)の仕組みを初心者向けに解説。委託保証金維持率の計算方法、具体的な発生シミュレーション、期限内の対処法、追い証を出さないための実践的なリスク管理まで。
上がっても、含み益では建て増せない
建玉の評価損は保証金から差し引かれますが、評価益は保証金に加算されず、含み益のままでは新しく建てる保証金に使えません(JPX「信用取引制度の概要」 p.15、内閣府令 第9条)。評価益も証拠金に数えるFXとの違いは、下の「FX・CFD・先物・レバレッジ型ETFとの違いは?」の節で比べます。
金利・貸株料も建てた金額に比例してかかる
信用買いには買方金利、信用売りには貸株料がかかります。楽天証券の制度信用は買方金利が年2.80%、貸株料が年1.10%です(楽天証券「信用取引 手数料/金利/貸株料」、2026年10月21日閲覧)。約333万円を30日買い建てると金利は約7,700円で、自己資金100万円に対して約0.77%になります(日数は30日として計算)。証券会社ごとの料率は制度信用と一般信用どっちが得?で比べています。
自分にとって何倍が適切か、建てる金額をどう決めるかは、次の記事で手順と倍率別の早見表にまとめています。

信用取引のレバレッジのかけ方|倍率は建てる金額で決まる、何%下がると追証か
信用取引のレバレッジは、保証金より大きな金額を建てるとかかり、倍率は建玉÷保証金で決まる(上限約3.3倍)。現金担保なら2倍は30%、3倍は13.3%の下落で追証。手順、損切り幅からの倍率の決め方、楽天証券の倍率設定も。
同じ信用取引でも倍率は違う——証券会社・米国株・レバレッジ型ETF
「信用取引のレバレッジ」と一口に言っても、使う口座や銘柄で上限が変わります。
現物取引:自己資金の範囲でしか買えない(1倍)。損失は投資した金額まで
制度信用と一般信用:保証金率はどちらも30%で、上限は同じ約3.3倍。違うのは返済期限(制度信用は最長6か月、一般信用は顧客と証券会社の間で決める)、品貸料(逆日歩)、権利処理など(JPX「信用取引制度の概要」、2026年10月21日閲覧)
証券会社の計算:SBI証券は、委託保証金率が31%を超える部分で新しく建てられる額(信用建余力)を計算するので、上限は保証金の約3.2倍(1÷31%)になる(SBI証券「信用建余力とは」、2026年10月21日閲覧)
米国株の信用取引:楽天証券は保証金率50%で、保証金の最大2倍まで。最低保証金は30万円相当の米ドルで、維持率30%を割ると追証(楽天証券「押さえておきたい信用取引の基本ルール(米国株式信用取引)」、2026年10月21日閲覧)
レバレッジ型ETFを信用で買う:指数の2倍の値動きを目指すETFなどは、2023年1月10日以降に建てる分から保証金率が「30%×倍率」になり、2倍型は60%(内閣府令 第2条・附則、楽天証券「レバレッジ商品等の信用取引に係る委託保証金率の見直しについて」、2022年11月11日)。ETFの金額に対しては約1.67倍までだが、指数に対しては2×1.67≒3.3倍で、株の信用取引と同じ水準で頭打ちになる
証券会社が倍率を抑える口座(2026年10月21日閲覧)
楽天証券:通常の信用口座でも、新しく建てる上限を1倍・2倍・3.3倍(保証金率100%・50%・30%)から選べる(楽天証券「信用取引の基本ルール」)。2026年1月31日には、1倍・建玉の上限500万円の「らくらく信用」を始めた(楽天証券 プレスリリース、2026年1月19日)
SBI証券:「はじめて信用」はレバレッジ1倍(SBI証券「はじめて信用®ってなに?」、2025年2月12日)
三菱UFJ eスマート証券(旧社名:auカブコム証券):2026年10月3日に、保証金率100%・建玉の上限500万円の「おためし信用」を始めた(三菱UFJ eスマート証券「おためし信用口座開設キャンペーン」・「おためし信用」)
1倍の口座でも追証が出る条件や、どちらの口座になるかの決まり方はレバレッジのかけ方の記事で比べています。
制度信用と一般信用の料率や、優待クロスでの使い分けは次の記事で比べています。

制度信用と一般信用どっちが得?|SBI証券・楽天証券を比較
SBI証券・楽天証券は制度信用と一般信用(無期限)の料率が同じ(買方金利年2.80%・貸株料年1.10%、2026年10月6日確認)。買いは同額、空売りは逆日歩のない一般信用が有利。優待クロスは短期3.90%と逆日歩の損益分岐(1株30銭)で判断します。
FX・CFD・先物・レバレッジ型ETFとの違いは?——上限を決める規則と、損失時の決済
信用取引の約3.3倍は、FXの25倍や株価指数先物の十数倍より低い倍率です(JPX「日経225先物」も「信用取引が証拠金の約3倍の金額の取引を行うのに対して、日経225先物取引は証拠金に対して十数倍」と説明しています)。違いは、倍率の上限を誰がどう決めているかと、損失が膨らんだときの決済の仕組みにあります。
倍率の上限を決めているもの
日本株の信用取引:保証金の内閣府令が保証金率30%を定める(上の節)
FX(個人):「金融商品取引業等に関する内閣府令」が、証拠金を取引額の4%以上と定める(第117条第1項第27号・第7項(e-Gov)、2026年10月21日閲覧)。上限は25倍。この規制は2010年8月に2%(50倍)で導入され、2011年8月から4%(25倍)になった(金融庁「店頭FX業者の決済リスクへの対応について」事務局説明資料、2018年2月13日)
店頭CFD(個人):同じ内閣府令が、個別株は20%(5倍)、株価指数は10%(10倍)と定める(第117条第1項第29号・第21項)
日経225先物:日本証券クリアリング機構(JSCC)が過去のデータから計算した証拠金(VaR方式。2023年11月6日にSPAN方式から移行)以上の範囲で、証券会社が決める(JSCC「新証拠金計算方式(VaR方式)とは」・「先物・オプション取引に係る取引証拠金」、2026年10月21日閲覧)。証拠金は毎日変わる
レバレッジ型ETF:保証金は要らない。ETFそのものが、指数の1日の値動きの2倍などを目指して運用される(金融庁「レバレッジ型・インバース型ETF等への投資にあたってご注意ください」、2021年11月19日更新)
日経225先物は、先物の値段×1,000円が1枚の取引の金額です(JPX「日経225先物」、2026年10月21日閲覧)。2026年10月20日の松井証券の証拠金は、2026年12月限の買い1枚が4,391,278円、売り1枚が4,075,751円でした(松井証券「先物取引の証拠金とは」、同日閲覧)。同じ日の12月限の清算価格64,400円(JPX「先物・オプション清算値段等」、2026年10月20日分)で計算すると、1枚6,440万円の取引に対して買いは約14.7倍、売りは約15.8倍です(KabuGraph算出)。
損失が膨らんだときの決済
信用取引:維持率が20%(証券会社による)を割ると追証。期限までに入金か決済をしなければ強制決済される。楽天証券の期限は追証が出た日の翌々営業日の12時で、前引けか大引けで維持率が10%を割ると、追証の請求なしに決済されることがある(楽天証券「信用取引の基本ルール」、2026年10月21日閲覧)
FX:業者が定める維持率を割ると、建玉を自動で決済するロスカットが行われる。業者にはロスカットを行う体制と実施が求められ(金融商品取引業等に関する内閣府令 第123条第1項第21号の2・第21号の3、2026年10月21日閲覧)、このルールの整備・遵守は2009年8月に義務づけられた(金融庁「店頭FX業者の決済リスクへの対応について」事務局説明資料)。松井証券のように、維持率100%を割ると翌取引日15時までの追証を求める業者もある(松井証券「FXのレバレッジとは?」、2025年7月29日更新)
店頭CFD:楽天証券の楽天MT4CFDは、証拠金維持率が100%以下になると損失の大きい建玉から強制決済し、追証はない(楽天証券「楽天MT4CFD 取引ルール:サービス概要」、2026年10月21日閲覧)
日経225先物:受入証拠金が維持証拠金を下回ると追証。松井証券の期限は翌営業日11時30分で、差し入れられるのは現金だけ(松井証券「追証(おいしょう)とは何でしょうか?」、2026年10月21日閲覧)
レバレッジ型ETF(現物で買う場合):お金を借りていないので追証はなく、損失は投資した金額まで
含み益の扱いも違います。信用取引は評価益を保証金に加えませんが、FXは証拠金に評価損益を加減した「実預託額」で判定するので、評価益も証拠金として数えます(金融商品取引業等に関する内閣府令 第117条第1項第27号)。
期限・取引時間・コスト・税金
期限
信用取引:制度信用は最長6か月、一般信用は顧客と証券会社の間で決める(無期限もある)(JPX「信用取引制度の概要」、2026年10月21日閲覧)
日経225先物:限月ごとに取引最終日(各限月の第2金曜日の前営業日)があり(JPX「日経225先物」商品概要、2026年10月21日閲覧)、期日まで持つと自動で決済される(松井証券「取引にかかる費用を教えてください」、同日閲覧)
FX:建玉は翌営業日に持ち越せる(ロールオーバー。松井証券「スワップポイントとは?」、2026年9月25日更新)。内閣府令も、期限が来たら同じ取引を成立させ直すか期限を延ばす約束の店頭FXを「特定通貨関連店頭デリバティブ取引」と定めている(金融商品取引業等に関する内閣府令 第117条第1項第28号の2)
店頭CFD:期限の有無は業者・銘柄の取引ルールで確かめる
レバレッジ型ETF(現物で買う場合):借りていないので、返済の期限はない
取引時間
日本株(信用取引):東証の立会は9時〜11時30分と12時30分〜15時30分(JPX「売買立会時(立会時間)」、2026年10月21日閲覧)
日経225先物:日中は8時45分〜15時45分、夜間は17時〜翌6時(JPX「日経225先物」制度概要・「立会時間」、2026年10月21日閲覧)。夜間の開始は、東証の取引時間延伸に合わせて2024年11月に16時30分から17時へ変わりました(大阪取引所「東京証券取引所の取引時間延伸に伴うデリバティブ市場の取引時間変更について」(2023年5月11日))
FX:楽天証券の楽天FXは原則24時間で、月曜7時〜土曜6時55分(毎取引日6時55分〜7時10分はメンテナンス)(楽天証券「楽天FX サービス概要」、2026年10月21日閲覧)
店頭CFD:楽天MT4CFDは銘柄ごとに取引時間が違う(楽天証券「楽天MT4CFD 取引ルール:サービス概要」)
コスト
信用取引:買方金利・貸株料(楽天証券の制度信用は年2.80%・年1.10%、2026年10月21日閲覧)。制度信用の売りには逆日歩がかかることがある
FX:松井証券の説明では、通貨の金利差にあたるスワップポイントを、建玉を翌取引日に持ち越すと受け取るか支払い、マイナスになることもある(松井証券「スワップポイントとは?」、2026年9月25日更新)
店頭CFD:楽天証券の楽天MT4CFDでは、建玉を持ち越すと金利相当額・配当相当額・価格調整額が発生する(楽天証券「楽天MT4CFD 取引ルール:サービス概要」、2026年10月21日閲覧)
日経225先物:お金や株を借りていないので金利・貸株料・逆日歩はかからず、手数料がかかる(松井証券「取引にかかる費用を教えてください」、2026年10月21日閲覧)
レバレッジ型ETF:信託報酬(商品ごとに違う)。さらに2日以上持つと、指数の2倍の値動きにならない(下の注意)
税金(2026年10月時点)
信用取引・ETF:上場株式等の譲渡所得として税率20.315%の申告分離課税(国税庁 タックスアンサー No.1463。ETFを含む)。信用取引の損益は現物株の損益と通算できる(松井証券「信用取引の税金について」)
FX・店頭CFD・先物:「先物取引に係る雑所得等」として税率20.315%の申告分離課税。株の譲渡損益とは通算できず、損失は翌年以後3年間繰り越せる(国税庁 タックスアンサー No.1521・No.1522、楽天証券「CFD 確定申告時のお取引確認方法」)
税率20.315%の内訳(所得税15%・復興特別所得税・住民税5%)はキャピタルゲインとインカムゲインの違いで扱っています。
よくある質問
信用取引のレバレッジは何倍までなら安全?
法令や取引所が決めた「安全な倍率」はありません。2倍や1.5倍が目安として使われることがありますが、法令や取引所の基準ではありません。何%の下落で追証になるかで考えるのが確実で、維持率20%なら2倍は30%、約3.3倍は10%の下落で追証です。倍率別の早見表はレバレッジのかけ方の記事にあります。
FXより倍率がずっと低いのはなぜ?
上限を決めている規則が別だからです。株の信用取引は保証金の内閣府令が保証金率30%を、個人のFXは「金融商品取引業等に関する内閣府令」が証拠金4%(25倍)を定めています(金融商品取引業等に関する内閣府令 第117条(e-Gov)、2026年10月21日閲覧)。金融庁は、個人のFXのレバレッジ規制を顧客保護・業者のリスク管理・過当投機の防止の観点から導入したと説明しています(金融庁「店頭FX業者の決済リスクへの対応について」事務局説明資料、2018年2月13日)。同じ府令は店頭CFDでも、債券2%・株価指数10%・個別株20%と、対象ごとに違う率を定めています(第117条第21項)。日経225先物の証拠金は、清算機関(JSCC)の計算を元に証券会社が決めるので、倍率は毎日変わります(JSCC「先物・オプション取引に係る取引証拠金」)。
レバレッジ1倍の信用取引に意味はある?
借りる額を自己資金の範囲に抑えても、空売り、同じ資金での1日に何度もの売買、株主優待のつなぎ売りができます(楽天証券 プレスリリース)。ただし信用売りは1倍でも、株価が上がれば自己資金以上の損失が出えます。つなぎ売りの仕組みは優待クロスの記事で扱っています。
損失は自己資金までで止まる?
止まりません。追証を入れられずに強制決済されても、その時点で保証金を超える損失が出ていれば不足金を支払います。約3.3倍なら株価30%の下落で自己資金と同じ額の損失です。株価の1日の値動きは制限値幅の範囲に限られるので、ストップ安で売り注文が残る日が続くと、損切りの注文を出しても約定しないことがあります(JPX「制限値幅」、2026年10月21日閲覧)。

ロスカット(損切り)とは|プロスペクト理論が邪魔をする「損失確定」の技術
ロスカット(損切り)の意味・目安・ルールの作り方をわかりやすく解説。損切りできない心理的原因(プロスペクト理論)から、逆指値を使った自動化、信用取引の強制決済・FXの強制ロスカットまで網羅。
レバレッジ型ETFと信用取引はどう違う?
レバレッジ型ETFは現物で買えば追証がなく、損失は投資額までですが、倍率は1日ごとで、2日以上持つと指数の2倍にはなりません。信用取引は個別株にもかけられ、空売りもできますが、追証があり、制度信用には最長6か月の返済期限があります。なお、レバレッジ型ETFを信用で買うと保証金率は「30%×倍率」になります(内閣府令 第2条)。








