信用残はリアルタイムで見られる?|最速は当日夜の日証金速報、全銘柄は翌営業日

信用残(信用取引の買い残・売り残)は取引時間中には公表されず、リアルタイムでは見られません。最速は取引日の18時半過ぎに出る日本証券金融(日証金)の速報で、一般信用を含む全銘柄の残高は東京証券取引所(東証)が翌営業日の16時を目安に公表します。
この記事では、何時に何が出るかの時間割、速いデータほど映す範囲が狭いこと、9月28日の日次化で変わったこと、取引時間中の手がかりを図解します(2026年10月20日時点)。
この記事の内容(目次)
信用残はリアルタイムでは見られない——最速は当日夜の日証金速報
東証は銘柄別の信用取引残高を「日々16:00を目安に掲載」しており、2026年10月20日の時点で載っている最新は「2026年10月19日申込分」です(JPX「銘柄別信用取引残高」)。その日の取引がその日のうちに東証の残高として出ることはなく、取引時間中に「いまの信用残」を見る方法もありません。
当日中に出る残高は、日証金の貸借取引残高の速報だけです。日証金は証券会社からの申込みを18時半過ぎに銘柄ごとに集計して速報し、翌営業日の11時頃に確報を出します(日本証券金融「銘柄別融資・貸株残高(速報、確報)について」)。
データ(公表元) | 何の残高か | いつ出るか(目安) |
|---|---|---|
貸借取引残高の速報(日証金) | 制度信用のうち、証券会社が日証金から資金・株を借りた分 | 取引日の18時半過ぎ |
貸借取引残高の確報(日証金) | 同上(翌朝の追加申込みを反映) | 翌営業日の11時頃 |
銘柄別信用取引残高(東証) | 全銘柄の買い残・売り残(一般信用と制度信用) | 翌営業日の16時 |
日々公表銘柄等信用取引残高(東証) | 規制銘柄・日々公表銘柄などの買い残・売り残 | 翌営業日の16時 |
信用取引現在高(東証) | 市場全体の買い残・売り残の合計と内訳 | 毎週第2営業日の16時 |
買い残・売り残の意味と、信用倍率・貸借倍率の計算は信用残高の基本の記事にまとめています。

信用残高とは|買い残・売り残から相場の需給バランスを読む方法
信用残高(信用買い残・売り残)の意味と見方を解説。信用倍率・貸借倍率の計算と読み方、東証・日証金の公表のタイミングに加え、2016〜2026年のデータで見ると信用倍率の高さや増減だけでは株価の向きは分からない、という限界まで整理します。
取引日から何時に何が出るか
取引日(T)を起点に、信用残と周辺の需給データが出る時刻を並べると次のとおりです。東証の取引時間は前場9:00〜11:30・後場12:30〜15:30なので(JPX「売買立会時(立会時間)」)、どのデータも取引日の大引けの後に出ます(日証金の確報と逆日歩は翌営業日の前場に出ます)。

取引日(T)の夕方に出るもの
16:30 信用取引売買比率(東証):規制銘柄と日々公表銘柄だけについて、その日の売買高のうち信用の新規売り・新規買いが占める比率を出します(JPX「信用取引売買比率」)。残高ではなく、その日の新規の流れです
16時30分頃 注意喚起・制限措置(日証金):貸株の注意喚起や、申込制限・申込停止などの措置とその解除は、通常16時30分頃に公表されます(日本証券金融「貸借取引の利用制限措置等について」)。措置が出た銘柄は、取引所が制度信用取引の残高を原則として毎日公表します(同)。制度信用の売り方にとっては残高より切実な情報で、措置の段階は売り禁の記事で説明しています
夕方 空売り集計(東証):立会市場の空売りの売買代金を、市場全体と業種別に集計したものです。空売りには信用取引の売りも含みます(JPX「空売り集計」、日次PDFの注記)。2026年10月20日分は同日16時35分の時点で掲載済みでした(KabuGraph確認)。銘柄ごとの数字はありません
18時半過ぎ 貸借取引残高の速報(日証金):証券会社が16時〜18時半に出した貸借取引の申込みを、銘柄ごとに集計した残高です(日本証券金融「銘柄別融資・貸株残高(速報、確報)について」)。日証金のサイトの銘柄検索も、18時半過ぎに速報値へ切り替わります(日本証券金融「銘柄検索」の個別銘柄の画面の注記)
翌営業日(T+1)に出るもの
10時40分頃 品貸料率=逆日歩(日証金):前日の貸株超過に付いた料率です。日証金の「品貸料率一覧」は毎営業日10:40頃の更新です(日本証券金融「貸借取引情報のご活用方法について」)。東証も「品貸料」を16:00目安で載せています(JPX「品貸料」)
11時頃 貸借取引残高の確報(日証金):翌朝8時半〜10時の追加申込み(翌朝訂正)を反映した残高です。訂正の数量が大きいと、前日の速報と数字が大きく違うことがあります(日本証券金融「銘柄別融資・貸株残高(速報、確報)について」)
16時(目安) 銘柄別信用取引残高(東証):全銘柄の買い残・売り残を、一般信用・制度信用の別に、株数と金額で出します(JPX「銘柄別信用取引残高」(掲載ページ。2026年10月19日申込分で確認))。規制銘柄・日々公表銘柄などは「日々公表銘柄等信用取引残高」として同じ16時に出ます(JPX「日々公表銘柄等信用取引残高」)
逆日歩が速報・確報・入札を経てどう決まるかは、逆日歩の記事で時刻とともに説明しています。

逆日歩とは|空売り投資家が負担する「株のレンタル料」の仕組み
逆日歩(品貸料)は制度信用の空売りで株不足になると日証金の入札で決まる追加コスト。公表される品貸料率は品貸日数分込みで、負担は公表値×株数。水曜・連休前に日数が増える仕組み、最高料率と2〜10倍の倍率、一般信用での回避策を解説。
2営業日後・週1回に出るもの
17時 空売り残高(東証):発行済株式数の0.5%以上の空売りポジションを、売り手の名前とともに公表します(JPX「空売りの残高に関する情報」)。報告の期限は、空売りをした日から起算して2営業日が経過する日の午前10時です(e-Gov「有価証券の取引等の規制に関する内閣府令」第15条の2)。2026年10月20日公表分は1,036件のうち819件が10月16日(2営業日前)時点、217件が10月19日時点の残高でした(KabuGraph集計)。信用残とは別に集計される数字です
毎週第2営業日(火曜)16時(目安) 信用取引現在高(東証):前週金曜の申込分について、市場全体の買い残・売り残と、その内訳(制度信用・一般信用、日証金からの借入れ分など)を出します(JPX「信用取引現在高」)
速いデータほど映す範囲が狭い——日証金の残高は信用買い残の約7%
日証金の速報が早く出るのは、日証金自身の取引(貸借取引)の集計だからです。証券会社が社内で相殺した分(社内対当)や自前で調達した分(日本証券金融「貸借取引残高について」)と、貸借取引を使えない一般信用(日本証券金融「貸借取引、信用取引の仕組み」)は入りません。東証と日証金の数字がずれるしくみは信用残の調べ方の記事でも説明しています。
どれだけ狭いかは、東証の「信用取引現在高」で分かります。この表は市場全体の残高を、社内対当・貸借取引(日証金からの借入れ)・自己融資と自己貸株(証券会社が自前で調達した分)に分けて出しています(JPX「信用取引現在高」(掲載ページ。2026年10月16日申込現在で確認))。
信用買い残・売り残の内訳(株数の構成比、2026年10月16日申込現在)
新しい様式で公表された4週分(2026年9月25日・10月2日・10月9日・10月16日申込現在)で比べると、買い側の割合はほとんど変わりません。
日証金の融資残高は、信用買い残の6.6〜7.3%(制度信用の買い残に対しては13.9〜15.6%)
日証金の貸株残高は、信用売り残の37.5〜38.9%(9月25日だけ29.9%。制度信用の売り残に対しては48.4〜52.8%)
信用買い残の52.4〜53.0%は一般信用で、この分は日証金の数字に一切出ない
出典:JPX「信用取引現在高」(2026年9月25日・10月2日・10月9日・10月16日申込現在、二市場、株数)よりKabuGraph算出
売り側の9月25日は、9月末の権利付最終日(9月28日)の直前で、一般信用の売り残が2億3,664万株と売り残の43.4%に膨らんでいました(翌週の10月2日は7,739万株・21.8%)。優待・配当の権利取りに伴う一般信用の売り(クロス取引)が増えたためとみられ、権利月の前後は、日証金の数字が売り残をさらに映さなくなります。権利月に一般信用の売り残が膨らむ動きは信用売り残が多いとどうなるかの記事で扱っています。
日証金の速報は、売り側(貸株)は東証の売り残と同じ向きに動くことが多いが、買い側(融資)は向きが食い違うことも多いのが実情です。2026年10月19日申込分で、東証の前日比と日証金の新規−返済の向きを銘柄ごとに比べると、両方が動いた銘柄のうち向きが一致したのは、売り側が1,650銘柄中1,322銘柄(80%)、買い側が2,923銘柄中1,730銘柄(59%)でした(KabuGraph算出。日証金は確報、ETFなどを含む、1日分の確認)。
買い側がずれるのは、社内対当で相殺されるうえ、制度信用の残高が動かなくても、証券会社の資金調達の状況によって自己融資の額が変わると融資の新規・返済の申込みが出るためです(日本証券金融「貸借取引残高について」)。日証金の速報は売り側の変化と逆日歩の見当を早くつけるのに使い、買い残の増減は翌営業日16時(目安)の東証の残高で確かめるのが安全です。制度信用と一般信用の比率は銘柄ごとに大きく違うので、市場全体の割合をそのまま個別銘柄に当てはめることもできません。
一般信用と制度信用の違い(返済期限・逆日歩の有無)は一般信用取引の記事で説明しています。

一般信用取引とは|逆日歩なし・無期限保有のメリットと制度信用との使い分け
一般信用取引の仕組み・メリット(逆日歩なし・返済期限なし)・デメリット(売建在庫の制約・短期の貸株料が高い)を解説。制度信用取引との違いを比較表で整理し、優待クロスやコスト面での使い分けがわかります。
2026年9月28日から東証の銘柄別残高が毎日に
東証は信用取引残高の集計システムを入れ替え、2026年9月28日(月)から公表の方式を変えました(東証株式部「信用取引残高の公表情報の変更日及び今後の公表スケジュールについて」(2026年7月6日))。それまで全銘柄の残高は週1回(金曜の申込分を翌週の第2営業日16:30に公表)でしたが、今は毎営業日16:00を目安に前営業日の申込分が出ます。最初の公表は9月28日で、9月25日の申込分でした(同スケジュール表)。

銘柄別の残高
以前:「銘柄別信用取引週末残高」。金曜の申込分を、翌週の第2営業日(通常は火曜)16:30に公表
今:「銘柄別信用取引残高」。毎営業日16:00を目安に前営業日の申込分を公表。株数に加えて金額も載る(JPX「銘柄別信用取引残高」(掲載ページ。2026年10月19日申込分で確認))
規制銘柄・日々公表銘柄など
以前:「個別銘柄信用取引残高」として毎日16:00(前営業日分)
今:「日々公表銘柄等信用取引残高」として毎日16:00目安(前営業日分)。日々公表銘柄は、残高を毎日公表して信用取引の利用に注意を促すもので、規制措置ではありません(JPX「信用取引に関する日々公表等」)
市場全体(信用取引現在高)
以前:一般信用・制度信用別を火曜16:00、全体を水曜15:00の2回
今:毎週第2営業日(火曜)16:00に一本化。2026年9月25日申込現在から新しい様式(JPX「信用取引現在高」)
出典:東証株式部「信用取引残高の公表情報の変更日及び今後の公表スケジュールについて」(2026年7月6日)よりKabuGraph作成
変わったのは「全銘柄の残高が毎日見えるようになった」ことで、当日中に見えるようになったわけではありません。以前は月曜の取引が金曜時点の残高に溶け込み、6営業日後にようやく見えたのが、翌営業日の16時(目安)になりました。祝日をはさむと、その分だけ公表も後ろにずれます。東証の用語集も、銘柄別残高は「翌営業日に公表」と説明しています(JPX用語集「信用取引残高」)。
なぜリアルタイムで出ないのか
信用残は約定のたびに積み上がる売買の記録ではなく、証券会社が日ごとに締めて数える「未決済の建玉の残り」です。次の3つの理由で、取引時間中の数字は作れません。
大引けの後に、証券会社が締めて集計する:日証金は「大引け後に、証券会社は制度信用取引残高を集計し、集計結果に応じて、貸借申込みを実施します」と説明しています(日本証券金融「よくあるご質問」)。東証の残高も申込日ごとの締めで、公表は翌営業日の16時が目安です
売買を通らずに動く分がある:現引き(信用買いした株を代金を払って引き取る)・現渡し(手持ちの株を渡して信用売りを閉じる)や、立会外の取引でも残高は動きます(同「よくあるご質問」)。板や歩み値を全部追っても、残高は再現できません
証券会社の中で相殺・調達される:制度信用の買いと売りは社内で対当させ、足りない分だけ日証金から借ります(日本証券金融「貸借取引残高について」)。どれだけが日証金の数字に出るかは、証券会社が締めた後でないと決まりません
当日の売買から信用残の増減を推計するサービスもありますが(次の章)、現引き・現渡しや立会外の取引が入らないので、確定した残高とは一致しません。
取引時間中に需給の手がかりにできるもの
取引時間中に見られるのは信用残そのものではなく、その動きを推し量る材料です。それぞれ何が分かり、何が分からないかを分けておきます。
板・歩み値・出来高(リアルタイム)
分かること:何円に何株の売り・買いの注文があるか(板)、いつ何円で約定したか(歩み値)、その日の出来高(JPX用語集「板」・「歩み値」)
分からないこと:その注文や約定が信用取引か現物か、新規か返済か。大きな売りが信用の返済売りなのか、現物の売りなのかは見分けられません
板と約定の仕組みはザラ場の記事で図解しています。
一般信用の売建可能数量(証券会社ごとの在庫)
分かること:その証券会社で、一般信用の空売りに使える株がどれだけ残っているか。SMBC日興証券では、売建可能数量は顧客の新規・返済の注文で変動し、一覧画面は10分ごと(5:05から)、注文入力画面は表示した時点の最新の数量を出します(SMBC日興証券「2-3.一般信用 新規売建注文」、2026年10月20日閲覧)。場中に在庫が急に減れば、その会社の顧客の一般信用の売りが増えている目安になります
分からないこと:他社の在庫、制度信用の売り、買い残の動き。返済でも在庫は増えるので、数量の増減だけで市場全体の売り残は測れません
前場に出る前日の確報と逆日歩
分かること:取引時間中に見られる最新の信用の数字は、前営業日分の日証金の確報(11時頃)と逆日歩(品貸料率、10時40分頃)です(日本証券金融「銘柄別融資・貸株残高(速報、確報)について」・「貸借取引情報のご活用方法について」)。前日の制度信用のうち日証金を通した分の確定値と、売り方の負担が分かります
分からないこと:当日の動きと一般信用。東証の前日分の残高が出るのは16時が目安で、取引が終わった後です
当日夕方に出る「その日の流れ」
信用取引売買比率(東証、16:30):規制銘柄・日々公表銘柄だけについて、その日の売買高に対する新規の信用売り・信用買いの比率(JPX「信用取引売買比率」)。証券会社の申告に基づく数字で、対象外の銘柄には出ません
空売り集計(東証、当日夕方):市場全体と業種別の空売り比率。個別銘柄の信用売り残は分かりません(JPX「空売り集計」)
証券会社の当日推計:松井証券は、東証の売買内訳データ(その日の売買を現物・信用の新規・返済などに分けたデータ)から信用の新規と返済を差し引き、当日の信用残を推計しています。東証以外の市場・PTS・立会外取引・現引き・現渡しは含まないと同社は明記しています(松井証券「東証の売買内訳データをもとにした情報サービスを開始」(2024年6月6日))。2026年9月25日時点の案内では、マーケットラボの「信用・大量保有」>「売買分析」>「売買内訳」で見られ、推計は週次の公表値を基点に計算し、更新は毎営業日17時10分頃です(松井証券「信用取引残高の日次データ提供を9月28日より開始」(2026年9月25日))。確定した残高ではなく推計値として扱います
残高が出たあと、買い残・売り残が多いとき・減ったときにどう読むかは、次の2本で説明しています。

信用買い残が多いとどうなる?|上値が重くなる仕組みと、買い残が減る意味
信用買い残が多いと返済売りが控えて上値が重く、下げに転じると投げや追証で下げが速くなりやすい。2016〜2026年の売買の多い銘柄では、買い残が出来高の5〜10日分あると半年後の株価が市場の中央値を6%下回った。減る意味も解説。

信用売り残が多いとどうなる?|踏み上げの条件と、買い戻されない売り残の見分け方
信用売り残が多いと将来の買い戻しが積み上がり、株価が上がり始めると踏み上げになりえます。ただ2016〜2026年の東証のデータでは、売り長の銘柄が上がりやすい・急騰しやすい傾向は見られません。買い戻されない売り残や機関の空売りの見分け方も解説。
証券会社のツールは何時に更新されるか
証券会社の画面の信用残も、東証と日証金の公表を受けて夕方以降に切り替わります。各社の公式ページで確かめられた範囲では次のとおりです(2026年10月20日閲覧)。
証券会社(画面) | 信用残(東証の残高) | 日証金の残高 |
|---|---|---|
大和証券(オンライントレード「国内市況:信用」) | 毎営業日16:00〜16:30頃に前営業日分 | 速報 20:00頃、確報 翌営業日12:00頃 |
松井証券(マーケットラボ) | 毎営業日19:10頃に前営業日分 | - |
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券) | 営業日の16:30頃 | - |
「更新」ボタンを押しても変わらない:大和証券は、この画面について「リアルタイムのデータ提供は行っていない」と明記しています(大和証券「国内市況:信用」ヘルプ)
画面によっては週次の表示のまま:松井証券は、日本株アプリ・株touch・ネットストック・ハイスピードでは週次の表示を続け、更新を毎週第1営業日16:30に早めると案内しています(松井証券「信用取引残高の日次配信サービスに対応します」(2026年9月25日))
いつの数字かは日付で確かめる:画面の信用残に「申込日」「前週末」などの基準日が出ていれば、それが残高の時点です。今日の日付でなければ、前営業日以前の残高を見ています
東証・日証金の公表ページの開き方、銘柄の探し方、列の読み方は、信用残の調べ方の記事で手順にしています。

信用買い残・売り残の調べ方|東証と日証金で数字が違う理由と、空売り残高の見方
信用買い残・売り残は東証の「銘柄別信用取引残高」(毎営業日16時目安・前営業日分)で全銘柄を調べられる。日証金の残高は制度信用の一部で、トヨタの2026年10月19日分は信用倍率6.44倍・貸借倍率46.0倍と大差。機関の空売りは空売り残高で別に見る。
よくある質問
信用残は土日・祝日も更新される?
更新されません。東証も日証金も営業日ごとの公表で、金曜の申込分は次の営業日の16時を目安に東証から出ます(東証株式部の公表スケジュール)。連休の前の取引は、連休明けの営業日に公表されます。
日証金の速報と確報、どちらを見ればいい?
当日中に見たいなら速報、数字として使うなら確報です。確報には翌朝の追加申込みが反映され、速報と大きく違うことがあります(日本証券金融「よくあるご質問」)。どちらも制度信用のうち日証金を通した分だけで、買い側は東証の残高と増減の向きが食い違うことも多い点は、上の「速いデータほど映す範囲が狭い」の章で説明したとおりです。
機関投資家の空売りはリアルタイムで分かる?
分かりません。発行済株式数の0.5%以上の空売りポジションが、取引所への報告を経て毎営業日17時目処に公表されるだけで、その時点で多くは2営業日前の残高です(JPX「空売りの残高に関する情報」、e-Gov「有価証券の取引等の規制に関する内閣府令」第15条の2・第15条の4)。信用売り残との違いは信用売り残が多いとどうなるかの記事で説明しています。
自分の建玉の評価損益や維持率はリアルタイム?
市場全体の信用残とは別の話です。自分の建玉の評価は株価に合わせて動き、たとえば松井証券は「リアルタイム維持率」を時価で計算し、追証の判定は大引けの時点で行うとしています(松井証券 よくあるご質問「信用新規建余力率、リアルタイム維持率、リアルタイム追証余裕額について教えてください。」)。表示や判定の細かい扱いは証券会社によって違います。

追い証(追証)とは|委託保証金維持率の計算と発生時の対処法
追い証(追加保証金)の仕組みを初心者向けに解説。委託保証金維持率の計算方法、具体的な発生シミュレーション、期限内の対処法、追い証を出さないための実践的なリスク管理まで。









