KabuGraph

TOPIX PERの推移|中央値17.6倍と業種別・規模別データで読む日本株の割安度

Cover Photo

「TOPIX PER」として目にする数字には、出どころの違う2つがあります。1つはJPX(日本取引所グループ)がTOPIXファクトシートで公表しているTOPIX自体のPERで、最新の2026年8月末時点は21.05倍です。もう1つは、JPXの統計「規模別・業種別PER・PBR」に載っている東証プライム市場全体(2022年3月までは市場第一部)の加重平均PERで、2026年9月末は20.6倍でした。

両者は集計する銘柄が違う別の数字です。TOPIX自体のPERは月末ごとの値しか公表されていないため、本記事の推移・中央値・業種別の比較は、2013年までさかのぼれるプライム市場全体の加重平均PER(以下「プライム全体のPER」)で見ます。9月末の20.6倍は、2013〜2025年の中央値17.6倍(KabuGraph算出)を上回る水準です。

本記事では、このJPX公表データをもとに市場全体のPERの推移を整理し、現在の日本株が割安か割高かを判断する方法を解説します。業種別・規模別のPER比較データも掲載しているので、個別銘柄の評価にも活用できます。

TOPIX PERとは

TOPIX PERは、TOPIX構成銘柄の合計時価総額を合計純利益で割った「市場全体の株価収益率」です。個別銘柄のPERが「その企業の株価が利益の何倍で取引されているか」を示すのに対し、TOPIX PERは日本の株式市場全体が利益に対して何倍の評価を受けているかを表します。

JPXは月次のTOPIXファクトシートでTOPIXのPERを公表しており、最新版(2026年8月31日時点)は21.05倍(PBR 1.88倍)です。ただしファクトシートはその月末の値を示すもので、長期の時系列データとしては提供されていません。

そこで本記事の推移データには、JPXが毎月第1営業日に公表する「規模別・業種別PER・PBR」のうち、プライム市場全体の連結・加重平均PER(時価総額合計÷純利益合計、直近本決算の実績ベース)を、TOPIX PERの代わりに使います。同じ2026年8月末で比べると、TOPIX自体は21.05倍、プライム全体は20.8倍と近い値です(プライム全体の9月末は20.6倍)。

ただし集計している銘柄は同じではありません。プライム全体の集計はプライム市場の上場会社が対象ですが、TOPIXには2022年の市場再編でスタンダード・グロースを選んだ銘柄も含まれています。

さらにTOPIXは2026年10月末の定期入替から、プライムに限らず全市場から流動性の高い銘柄を選ぶ方式に変わり、選ばれなかった銘柄は2028年10月にかけて段階的に外れます。構成銘柄は約1,050に絞られる見込みで(JPX総研「TOPIX等の見直しの概要」の試算)、今後はTOPIX自体のPERとプライム全体のPERの差が広がる可能性があります。

同じ統計には単純平均PER(2026年9月末18.9倍)も載っています。これは各社のPERの平均ではなく「株価の合計÷1株当たり利益の合計」で、株価の高い銘柄(値がさ株)ほど強く効きます。データサイトの「TOPIXのPER」にはこの単純平均を転載したものがあるため、どちらの値かを確認してください。

日経平均PERとの違い

日経平均PERにも2種類あります。構成225社の時価総額合計を純利益合計で割る加重平均PER(日本経済新聞掲載値)と、日経平均株価を指数ベースEPSで割る指数ベースPERです。指数ベースPERは株価平均がもとになるため、値がさ株(株価が高い銘柄)の影響を強く受けます。

プライム全体のPERと日経平均の加重平均PERは計算方法が同じで、違いは対象範囲です。プライム市場の上場会社は1,544社(2026年9月末、JPX)、日経平均は225社です。ただしJPXの値は実績利益、日経平均PERは予想利益がもとになるため、数値をそのまま比べることはできません。2026年9月末の日経平均PERは加重平均17.25倍、指数ベース22.17倍です(日経平均プロフィル)。

プライム全体のPER(本記事)

日経平均PER

対象銘柄数

プライム市場1,544社(PER集計対象1,534社)

225社

加重方式

時価総額加重

加重平均(時価総額加重)と指数ベース(株価平均)の2種類

利益の基準

実績(直近本決算)

予想利益

直近の水準

20.6倍(2026年9月末)

加重平均17.25倍/指数ベース22.17倍(2026年9月末)

公表元・頻度

JPX、毎月第1営業日

日本経済新聞社、日次

出典:日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR」・日経平均プロフィルよりKabuGraph作成。直近の水準・銘柄数は2026年9月末

TOPIX PERの長期推移

以下は2013年以降のプライム全体のPER(2022年3月までは市場第一部、連結・加重平均)の年末推移です。JPXが加重平均を公表しているのは2013年1月からのため、それ以前の年は載せていません。

東証プライム(〜2022年3月は市場第一部)の実績PER 推移(年末時点、加重平均)

出典:日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR(連結)」長期データよりKabuGraph作成。各年末時点(2026年は9月末)、市場第一部(〜2022年3月)→プライム市場の加重平均PER。TOPIX自体のPERは長期の時系列が公表されていないため、この系列で代用。中央値は2013〜2025年の月次156か月の値からKabuGraph算出

2013〜2025年の月次の加重平均PERは、中央値17.6倍、平均18.4倍、最低13.1倍(2018年12月)、最高28.7倍(2013年4月)でした(KabuGraph算出)。株価が利益の回復に先行した2013年〜2014年前半と、コロナ禍で利益が落ち込んだ2020〜2021年を除けば、概ね14〜19倍に収まっています。

2012年以前は単純平均のみの公表です。参考までに市場第一部の単純平均PERは2007年末19.5倍、2008年末14.1倍、2010年末32.9倍で、2009年末は市場第一部の1株当たり利益の合計がマイナスとなり算出不能でした(JPX表記「−」)。

PERが大きく動いた局面

2013年(アベノミクス初期):PER 26.6倍

株価が先に上がり、分母となる直近本決算の利益がまだ低かったため、実績PERは2013年4月に28.7倍まで上昇しました。利益が追いついた2014年末には17.7倍に低下しています。

2014〜2017年:PER 17〜19倍

企業利益の拡大と株価上昇が並走し、年末のPERは17.7〜19.4倍で推移しました。株価が上がっても利益の成長が追いついたため、バリュエーションの拡大は限定的です。

2018年末:PER 13.1倍

米中貿易摩擦などで株価が下落する一方、直近本決算の利益は高水準だったため、2013年以降で最も低い13.1倍まで低下しました。

2020〜2021年(コロナ禍):PER 22〜23倍

コロナ禍で直近本決算の利益が落ち込む中、株価は金融緩和と経済回復期待で急回復。2020年末22.8倍、2021年末21.9倍と高水準が続きました。

2022年末:PER 14.4倍

利益がコロナ前を超えて回復した一方、米国の利上げで株価は伸び悩み、14.4倍まで低下しました。

2023〜2026年(現在):PER 17〜22倍

東証による「資本コストや株価を意識した経営」の要請(2023年3月)、コーポレートガバナンス改革、海外投資家の資金流入を背景に、2025年末18.9倍、2026年2月には21.8倍まで上昇しました。9月末は20.6倍で、ソフトバンクグループの巨額の投資利益を除くと約21.7倍とさらに高くなります(後述)。バリュエーションの拡大(マルチプル・エクスパンション)が進行中かどうかは、今後のEPS成長率との比較で判断する必要があります。

TOPIX PERの直近推移(月次データ)

直近1年の月次データで、プライム全体のPERの動きをより細かく確認します。

東証プライムの実績PER 月次推移(2025年9月〜2026年9月、加重平均)

出典:日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR(連結)」よりKabuGraph作成。プライム市場全体の加重平均PER、各月末。分母の純利益は各社の決算期の3か月後の月末に新しい期の実績へ入れ替わる(3月決算は6月末)

2025年9月は17.5倍と中央値付近でしたが、10月以降は18倍台に乗り、2026年2月に21.8倍まで上昇。3月に19.2倍へ調整した後、4〜5月に再び20倍台(5月21.8倍)に達し、6月以降は20倍前後(9月末20.6倍)で推移しています。2013〜2025年の中央値17.6倍と比べると、直近1年は概ねそれを上回る水準が続いています。

6月の低下は株価の下落によるものではありません。JPXは各社の利益を決算期の3か月後の月末に入れ替えるため、5月末の21.8倍はまだ前の期(3月決算なら2025年3月期)の利益で計算されており、6月末に2026年3月期の利益(合計で約8%増)へ切り替わって20.4倍に下がりました。

このとき増えた利益の約8割は、ソフトバンクグループ1社の分です。同社の2026年3月期の純利益は5.0兆円で、その中心はOpenAIへの出資に係る投資利益(6.7兆円)でした。同社だけでプライム全体の利益の7.6%(9月末)を占めるため全体のPERを押し下げており、同社を除くと9月末のプライム全体のPERは約21.7倍になります(KabuGraph算出)。

業種別PERの比較

PERは業種によって水準が大きく異なります。市場全体のPERだけを見て「割安」「割高」と判断するのは危険で、個別銘柄を評価する際は同業種のPER水準と比較する必要があります。

プライム市場の時価総額構成は、電気機器20.0%、銀行業11.2%、情報・通信業8.7%、卸売業7.1%、輸送用機器5.9%が上位です(2026年9月11日終値、KabuGraph算出)。時価総額の大きい業種のPERが、市場全体の加重平均PERを左右します。

出典:日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR(連結)」(2026年9月末)、ソフトバンクグループ・ソニーグループの2026年3月期決算短信よりKabuGraph作成。時価総額の構成比(2026年9月11日終値)とソフトバンクグループを除いた倍率はKabuGraph算出

以下は東証プライム市場の主要業種別PER(連結・加重平均、2026年9月末)です。JPXが毎月第1営業日に公表する「規模別・業種別PER・PBR」が公式データソースです。

東証プライム 主要業種別PER(加重平均、2026年9月末)

出典:日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR(連結)」よりKabuGraph作成。2026年9月末時点、プライム市場の加重平均PER。プライム全体の加重平均は20.6倍。情報・通信業はソフトバンクグループの投資利益で低く出ている(本文参照)

業種間でPERに差がつく理由

高PER業種(電気機器・サービス業・精密機器)は、将来の利益成長期待が株価に織り込まれているため、現在の利益に対して高い倍率がついています。半導体関連やSaaSのように、利益の伸びが続くと見込まれる企業が高い倍率で評価されるのが典型です。

低PER業種(建設業・保険業・電気・ガス業)は、成熟産業で利益成長が限定的と見なされているため、倍率が低くなります。ただし低PERが即「割安」を意味するわけではなく、規制や金利環境など構造的な要因が織り込まれた結果でもあります。

加重平均は時価総額の大きい銘柄の影響が大きい点にも注意が必要です。情報・通信業は加重平均13.0倍に対し単純平均は18.4倍。ソフトバンクグループ1社の純利益(2026年3月期で約5.0兆円、OpenAIへの出資に係る投資利益が中心)が業種全体の純利益の半分超を占め、加重平均を押し下げています(同社を除くと約20倍、KabuGraph算出)。

逆に電気機器は加重平均44.8倍・単純平均29.1倍で、大型株ほど高く評価されています。ただし電気機器はソニーグループ(金融事業の分離に伴う損失)、サービス業は電通グループと楽天グループの最終赤字で分母の利益が減っており、そのぶん加重平均が高めに出ています。

業種別・規模別のPERは、業種別PER・PBRのページで推移を重ねて比べられます(毎月更新)。

業種別PER・PBRページのグラフ。プライム総合・電気機器・銀行業・不動産業の加重平均PERの推移に、市場の出来事の番号が重なっている
KabuGraph「業種別PER・PBR」のグラフ(出典:日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR」よりKabuGraph作成)

規模別PERの違い

TOPIXの中でも、時価総額の大きさ(規模)によってPER水準は異なります。JPXはTOPIX構成銘柄(2026年8月末で1,636銘柄)を時価総額と流動性でCore30・Large70・Mid400・Smallに分類し、PER統計では大型株(Core30+Large70)・中型株(Mid400)・小型株(Small)の3区分で公表しています。

規模区分

PER集計対象

PER(加重平均)

PER(単純平均)

大型株(TOPIX Core30+Large70)

99社

20.7倍

27.4倍

中型株(TOPIX Mid400)

392社

21.7倍

20.4倍

小型株(TOPIX Small)

1,134社

17.1倍

16.8倍

出典:日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR(連結)」(2026年9月末)よりKabuGraph作成。単純平均は株価の合計÷1株当たり利益の合計、加重平均は時価総額の合計÷純利益の合計

2026年9月末時点では中型株の加重平均PERが最も高く、小型株が最も低い構図です。大型株は単純平均(27.4倍)が加重平均(20.7倍)を大きく上回っています。単純平均は株価の高い銘柄ほど強く効くため、大型株の中でも株価の高い銘柄にPERの高い会社が多いことを映しています。小型株のPERが低いからといって一概に「割安」とはいえず、流動性リスクや情報の非対称性を反映したディスカウントとも解釈できます。

TOPIX PERを動かす要因

TOPIX PERの変動は「株価の変動」と「EPSの変動」の2つに分解できます。株価=EPS×PERなので、PERが上昇したときは「EPSの伸び以上に株価が上がった(=バリュエーション拡大)」か「EPSが下がったのに株価が持ちこたえた」のどちらかです。

EPS(1株利益)の変動

JPXの実績PERは、各社の本決算の利益を決算期の3か月後の月末に新しい期の実績へ入れ替えます(四半期決算は使いません)。3月決算の会社が多いため毎年6月末に分母が一斉に新しくなり、PERが段差のように動きます(2026年は5月末21.8倍→6月末20.4倍)。4〜5月に発表された決算は、5月末の値にはまだ入っていない点に注意が必要です。

リーマンショック後の2009年末には市場第一部の1株当たり利益の合計がマイナスとなりPERを算出できず、利益が回復途上の2010年末は32.9倍(市場第一部・単純平均)と異常値でした。利益が正常化した2011年末には15.0倍に戻っています。

金融政策と金利

低金利環境では、債券の利回りが低いぶん株式の相対的な魅力が高まり、投資家はより高いPERを許容します。日銀のマイナス金利政策(2016〜2024年)や大規模金融緩和は、市場全体のPERの下支え要因になったと考えられます。逆に2024年以降の利上げ局面では、PERに下押し圧力がかかる可能性があります。日銀は2026年9月18日にも政策金利を1.25%へ引き上げました。

海外投資家の売買動向

東証プライムの委託売買代金に占める海外投資家の割合は約6〜7割(2024年67.3%、2025年66.2%、2026年8月66.0%、JPX 投資部門別売買状況)で、その資金フローは市場全体のPERに大きな影響を与えます。

2020年8月末にウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが日本の5大商社株への投資を公表したことは、海外投資家の日本株への関心を高める象徴的な出来事でした。ただし2020〜2021年のPER上昇はコロナ禍の利益減が主因で、資金流入だけで説明できるものではありません。

コーポレートガバナンス改革

東証が2023年3月、プライム・スタンダードの全上場会社に「資本コストや株価を意識した経営」を求めて以降(PBR1倍割れはその目安の1つ)、自社株買い・増配・政策保有株の売却が進みました。資本効率(ROE)の改善が続くとの期待から、投資家が利益に払う倍率(PER)も切り上がったと考えられます。この間、プライム全体のPERは2022年末の14.4倍から2023年末17.3倍、2025年末18.9倍へ上昇しました。

TOPIX PERの読み方と注意点

実績PERと予想PERの違い

TOPIXのPERデータには「実績PER(トレーリングPER)」と「予想PER(フォワードPER)」の2種類があります。実績PERは直近の決算実績ベース、予想PERはアナリストの利益予想ベースで計算されます。本記事で使ったJPXのデータは実績PERです。

野村證券のストラテジストは、実績PERよりも予想PER(将来期待できるEPSベース)を使うのが望ましいと説明しています(野村證券 wealthstyle「PERが高いと株価は割高なのか?」)。決算シーズン(4〜5月)に確定した前期の利益は「もう終わった数字」であり、株価は将来の利益を織り込むため、予想EPSとの比較がより実態に即すからです。

PERが機能しない局面

景気後退期に利益が急減(またはマイナスに転落)すると、PERは異常値をとります。リーマンショック後の2009年末は市場第一部の1株当たり利益の合計がマイナスとなり、JPXはPERを算出できませんでした(表記「−」)。翌2010年末も32.9倍(単純平均)です。これは「割高」ではなく「利益の崩壊」を映しているにすぎません。PERが30倍に迫るような局面では、PERの絶対水準よりも利益の回復シナリオに注目するのが実践的です。

PERだけで投資判断しない

TOPIX PERはあくまで市場全体の温度計であり、個別の投資判断には不十分です。以下の指標と組み合わせて総合的に判断することが重要です。

  • PBR(株価純資産倍率):資産面からの割安度。PBRの解説はこちら

  • 配当利回り:TOPIX構成銘柄の加重平均配当利回り。国債利回りとの比較(イールドスプレッド)で株式の相対的な魅力度がわかる

  • EPS成長率:PERが高くてもEPSの成長ペースが速ければ、バリュエーションは正当化される

TOPIX PERデータの確認方法

TOPIX PERのデータは以下の公的機関・データサイトで確認できます。

データソース

内容

更新頻度

市場別・規模別・業種別の連結PER・PBR(単純平均・加重平均、長期データExcelあり)

毎月第1営業日

TOPIXのPER・PBR(直近月末時点)

毎月

単純・加重株価平均と平均利回り(PERは掲載なし)

毎月

日経平均のPER日次データ(加重平均・指数ベース、2004年〜)

日次

最も包括的なデータはJPXの「規模別・業種別PER・PBR」で、33業種すべてのPER・PBRが連結ベースで掲載されています。長期データのExcelファイル(longrange-perpbr.xlsx)もダウンロードできるため、自分でグラフを作成したり、経年比較したりする際にも便利です。

まとめ

TOPIX PERのポイントをまとめます。

  • 「TOPIX PER」には2つの数字がある。TOPIX自体のPERはJPXのTOPIXファクトシートで2026年8月末21.05倍。長期推移は、その代わりにプライム市場全体の加重平均PER(2026年9月末20.6倍)で追う

  • プライム全体のPERは2013〜2025年の中央値が17.6倍、2013年とコロナ禍を除けば概ね14〜19倍。2026年は19〜22倍と中央値を上回る。6月以降はソフトバンクグループの投資利益で約1ポイント低めに出ている

  • JPXの実績PERの分母は毎年6月末に入れ替わる。各社の利益は決算期の3か月後の月末に更新されるため、5月末の値はまだ前の期の利益で計算されている

  • 業種別PERの差は数倍に及ぶ(33業種の加重平均で空運業9.2倍〜電気機器44.8倍、2026年9月末)。個別銘柄は同業種の会社のPERの中央値と比べ、JPXの平均は大型株や値がさ株に引っ張られる点に注意する

  • 利益急減局面ではPERは機能しない。リーマンショック後の2009年末は算出不能、2010年末は32.9倍(単純平均)

  • 金利・海外投資家・ガバナンス改革がPERの水準を左右する構造要因

PER(株価収益率)とは|計算式・15倍の目安と東証プライム業種別データで読む割安判断
あわせて読みたいRELATED POST

PER(株価収益率)とは|計算式・15倍の目安と東証プライム業種別データで読む割安判断

PER(Price Earnings Ratio・株価収益率)の計算式・15倍の目安・業種別の水準差を解説。JPXの東証プライムPER・PBR推移データと業種別比較チャートで、割安・割高の判断方法がわかります。

日経平均PERの推移|リーマン後9.5倍・2009年286倍から2026年17倍までの読み方
あわせて読みたいRELATED POST

日経平均PERの推移|リーマン後9.5倍・2009年286倍から2026年17倍までの読み方

日経平均PER(株価収益率)の推移を2004年からのチャートで解説。リーマン・ショック後の9.5倍と100倍超、コロナ禍の36.9倍、2026年9月の17倍前後まで各局面の背景を整理し、「14〜16倍」が目安とされる根拠と過去の分布、金利上昇で変わる点、加重平均と指数ベースの違いをまとめます。

コラム著者・編集者

K

KabuGraph編集部

KabuGraph編集部は、投資情報の発信と株式分析ツールの開発に携わるチームです。日本株・米国株の事業分析から、投資に役立つ情報をわかりやすくお届けします。

関連記事