信用買い残・売り残の調べ方|東証と日証金で数字が違う理由と、空売り残高の見方

信用買い残・売り残は、東証(JPX)の「銘柄別信用取引残高」で全銘柄を無料で調べられます。2026年9月28日から毎営業日の公表になり、前営業日の残高が16時を目安にPDFで載ります。日証金の残高や証券会社のアプリの数字は、範囲や日付が違うことがあります。
この記事では、東証・日証金・証券会社での調べ方と列の読み方、数字が違う理由、信用売り残と機関の空売りの見分け方を、トヨタ自動車の実際の数字で説明します(2026年10月20日時点)。
この記事の内容(目次)
信用買い残・売り残はどこで調べる?——調べ先は4つ、売り側はさらに2つ
信用買い残(買残)は信用取引で買って、まだ返済していない残高、信用売り残(売残)は信用取引で売って、まだ買い戻していない残高です(日本取引所グループ「用語集:信用取引残高」)。買い残が将来の売り、売り残が将来の買い戻しになるという読み方や、信用倍率・貸借倍率の意味は次の記事にまとめています。

信用残高とは|買い残・売り残から相場の需給バランスを読む方法
信用残高(信用買い残・売り残)の意味と見方を解説。信用倍率・貸借倍率の計算と読み方、東証・日証金の公表のタイミングに加え、2016〜2026年のデータで見ると信用倍率の高さや増減だけでは株価の向きは分からない、という限界まで整理します。
調べ先は次の4つです。どれも「何の残高か」と「いつの時点か」が違うので、数字を見る前に出どころを確かめます。
①東証「銘柄別信用取引残高」:全証券会社の制度信用と一般信用の合計。全銘柄、毎営業日。いちばん基本になる数字
②日本証券金融(日証金)「貸借取引残高」:制度信用のうち、証券会社が日証金から借りた分だけ。毎営業日、当日の夜(18時半過ぎ)に速報
③証券会社のツール・アプリ:①か②を表示。手軽だが、日次か週次か、どちらの数字かは会社と画面ごとに違う
④東証「信用取引現在高」:市場全体の合計。週1回
売り側には、信用売り残とは別に、大口の空売りを報告させた「空売り残高」と、売買代金に占める空売りの割合「空売り比率」があります(「信用売り残を調べるときの注意」の章)。
ここでは更新の頻度を1行ずつにとどめました。何時に何が出るのか、取引時間中に見られるものはあるのかは、次の記事で扱っています。

信用残はリアルタイムで見られる?|最速は当日夜の日証金速報、全銘柄は翌営業日
信用残は取引時間中には公表されず、リアルタイムでは見られない。最速は取引日18時半過ぎの日証金の速報だが、映すのは制度信用の一部(2026年10月16日申込現在で信用買い残の6.6%)。全銘柄の残高は東証が翌営業日16時を目安に公表(2026年9月28日から毎営業日)。
東証の「銘柄別信用取引残高」で調べる手順と列の読み方
東証の銘柄別の残高は、JPXのサイトで誰でも無料で見られます。2026年9月28日の公表分(9月25日申込分)から毎営業日の公表に変わりました。それまでは、金曜日の申込分を翌週の第2営業日(ふつうは火曜)の16時30分に「銘柄別信用取引週末残高」として公表していました(東京証券取引所「信用取引残高の公表情報の変更日及び今後の公表スケジュールについて」(2026年7月6日))。今のPDFには、株数と金額の両方が載っています。
手順:PDFを開いて、銘柄コードで探す
JPXの「銘柄別信用取引残高」のページを開く(「マーケット情報」→「統計情報(株式関連)」→「信用取引残高等」→「銘柄別信用取引残高」のタブ)
いちばん上の「○月○日申込分」のPDFを開く。毎営業日16時を目安に、前営業日の申込分が載ります。ページに置かれているのは直近の5営業日分だけです(2026年10月20日時点)
PDFの中を銘柄コードか社名で検索する。全銘柄がコード順に並び(10月19日申込分は109ページ・4,249銘柄)、コードは4桁の後ろに0を付けた5桁で載っています(トヨタ自動車なら72030)
1銘柄は「株数」と「金額」の2段。売残高・買残高の合計と、一般信用・制度信用の内訳を読む(下の図)

列の読み方——トヨタ自動車の10月19日申込分

売残高・買残高:信用売り残と信用買い残。単位は1株で、ETFやREITなどの「投信等」は1口を1株として表示。トヨタは買残1,357万2,500株、売残210万7,700株
前日比:前の営業日からの増減で、▲が減少。1日分の動きなので、1週間の変化を見るなら5営業日前のPDFと比べる
一般信用・制度信用:売残・買残それぞれの内訳。トヨタの買残は一般信用662万3,800株、制度信用694万8,700株とほぼ半々
上場比:上場株式数に対する割合。トヨタの買残は0.1%。ETF・ETNは「*」で、算出しない
金額:1円単位。トヨタの買残は412億1,981万円
種別:「貸」は貸借銘柄、「制」は貸借銘柄ではない制度信用銘柄、「他」はそのどちらでもないその他銘柄(10月19日申込分では11銘柄)
列の意味は、東証のJPX「銘柄別信用取引残高」2026年10月19日申込分(掲載は直近5営業日分)とJPX「日々公表銘柄等信用取引残高」同日申込分(掲載は直近の1日分)のPDFの注記によります。信用倍率はPDFに載っていないので、買残を売残で割って求めます(トヨタは13,572,500÷2,107,700=6.44倍。KabuGraph算出)。
「制」の銘柄は、制度信用では売れない
日証金は、貸借銘柄は制度信用で「買い」も「売り」もでき、貸借融資銘柄(東証のPDFでは「制度信用銘柄」)は「買い」だけができる、と説明しています(日本証券金融「選定について」)。種別が「制」の銘柄の売残は、ほぼ一般信用の売りです。10月19日申込分では、制度信用銘柄1,563銘柄の売残437万株のうち、一般信用が436万株でした。
制度信用と一般信用の違い(返済期限・逆日歩・売れる銘柄)は次の記事で比べています。

制度信用と一般信用どっちが得?|SBI証券・楽天証券を比較
SBI証券・楽天証券は制度信用と一般信用(無期限)の料率が同じ(買方金利年2.80%・貸株料年1.10%、2026年10月6日確認)。買いは同額、空売りは逆日歩のない一般信用が有利。優待クロスは短期3.90%と逆日歩の損益分岐(1株30銭)で判断します。
規制がかかった銘柄は「日々公表銘柄等」も見る
東証の信用取引の規制銘柄・日々公表銘柄・特別注意銘柄や、日証金の貸株注意喚起・貸株申込制限の銘柄は、別のPDF「日々公表銘柄等信用取引残高」にも載ります(毎日16時目安、翌営業日の公表)。こちらは銘柄名の横に「規」「日」「株」「喚」などの印が付き、売残÷買残の「取組比率」も載るので、規制の有無と需給をまとめて確かめられます(同ページと、そこに掲載された2026年10月19日申込分のPDFの注記)。
規制が段階的に強まる流れ(日々公表→増担保→売り禁)は次の記事にあります。

売り禁とは|新規の空売りが止まる条件と段階的規制、株価への影響
売り禁(貸借取引の申込停止措置)の発動条件・規制内容・株価への影響を解説。東証の日々公表銘柄・増担保規制、日証金の貸株注意喚起・申込制限・売り禁という段階的規制と、投資家が取るべき対応がわかります。
JPXのページには直近5営業日分のPDFしか残らないので、過去の推移は別の方法で見ます(よくある質問を参照)。
日証金の貸借取引残高で調べる手順
日本証券金融(日証金)は、証券会社が制度信用取引のためのお金や株を借りる証券金融会社です。この借り入れの残高を貸借取引残高といい、信用買いのためのお金が融資残高、信用売りのための株が貸株残高です(日本取引所グループ「用語集:貸借取引残高」)。日証金のサイトでは、これを銘柄ごとに無料で見られます。
手順:銘柄コードで検索する
日証金「貸借取引情報」のトップで、「銘柄コード検索」の欄に4桁のコードを入れる(銘柄名の一部でも探せる)
銘柄名を選ぶと個別銘柄の画面になり、申込日ごとの残高が横に並ぶ(画面に出るのは最大7営業日分)
「融資」の残高が買い側、「貸株」の残高が売り側。それぞれ新規・返済の株数も日ごとに出る
8営業日より長い期間は、期間を指定して「CSV」で保存する
操作は日本証券金融「銘柄検索 ご利用ガイド」によります。

画面の項目の意味
融資残高:制度信用の買いのために日証金から借りたお金の残高を、株数で表したもの。トヨタは10月19日申込分で69万8,800株
貸株残高:制度信用の売りのために日証金から借りた株の残高。同じく1万5,200株
差引残高:融資残高−貸株残高。マイナス(貸株超過)になると日証金が株を集める品貸入札の対象になり、逆日歩がつくことがある
貸借値段:品貸料率などを計算する基準の価格。トヨタの10月19日は3,102円で、同じ日の終値と同じ
品貸料率・最高料率:逆日歩と、その上限。「*****」の表示や満額・零銭の見方は下の記事
項目の定義は日本証券金融「貸借取引情報のご活用方法について」と同 用語集によります。

逆日歩の満額・零銭とは|どちらも逆日歩0円、日証金の「*****」「0.00」の見方と最高料率4倍・8倍の実例
逆日歩の「満額」は翌朝の追加申込みで株不足が解消した状態(日証金の表示は「*****」)、「零銭」は品貸入札が0銭で決まった状態(「0.00」)で、どちらも逆日歩は0円。入札の仕組みと最高料率、権利付最終日に上限が4倍・8倍になる例を2026年9月のデータで解説。
貸借倍率は融資残高÷貸株残高です(日本証券金融 用語集「貸借倍率」)。トヨタは698,800÷15,200=46.0倍でした(KabuGraph算出)。日証金の「DATA」にある全銘柄のCSV(銘柄別残高一覧)には、新規から返済までの平均日数を表す回転日数も入っています(同 用語集「回転日数」)。
更新は申込日の18時半過ぎに速報、翌営業日の11時頃に確報です。日証金は、翌朝に証券会社が申込みを直す(翌朝訂正)ので、確報が前日の速報と大きく違うことがあるとしています(日本証券金融「銘柄別融資・貸株残高(速報、確報)について」)。
東証と日証金で数字が違うのはなぜ?——トヨタの同じ日で比べる
同じトヨタの10月19日申込分でも、東証と日証金の数字は大きく違います。日証金の融資残は東証の買残の約5%、貸株残は売残の1%未満でした。
項目 | 東証 | 日証金 |
|---|---|---|
買い側 | 13,572,500 | 698,800 |
売り側 | 2,107,700 | 15,200 |
倍率 | 6.44倍 | 46.0倍 |
違いが生まれるのは、日証金の残高が「証券会社が貸借取引で日証金から借りた分」だけだからです。
一般信用は入らない:貸借取引は制度信用取引のための借り入れで(日本取引所グループ「用語集:貸借取引残高」)、一般信用は日証金の残高に出てこない。トヨタの買残の半分近く(662万株)は一般信用
社内で付け合わせた分は入らない:証券会社は、制度信用の買いと売りをまず社内で付け合わせ(社内対当)、自社で用意できない分だけを日証金から借りる(日本証券金融「貸借取引残高について」)
証券会社が自分で用意した分も入らない:日証金を使わずに自前で用意した資金や株(自己融資・自己貸株)
トヨタの制度信用の買残694万8,700株に対し、融資残は69万8,800株で約1割です。市場全体でも、日証金の融資残は信用買い残全体の6.6%にすぎません(2026年10月16日申込現在、東証+名証。東京証券取引所「信用取引現在高」2026年10月16日申込現在の「貸借取引残高」÷合計)。
使い分け:水準は東証、早さは日証金
残高の水準と信用倍率は東証で見る:一般信用も含めた全体の数字
日証金は、逆日歩と売り側の動きを早く知るために使う:申込日の夜(18時半過ぎ)に出る。売り側(貸株)は東証の売り残と同じ向きに動くことが多い一方、買い側(融資)は向きが食い違うことも多い(突き合わせた結果は「信用残はリアルタイムで見られる?」の記事)
日証金の数字の大きさは東証と比べない:貸借倍率の高い低いも信用倍率とは別物(トヨタは46.0倍と6.44倍)
一般信用の多い銘柄ほど、両者の差は大きくなる:一般信用の売買は日証金の残高に出てこないため(KabuGraphの見方)
信用売り残を調べるときの注意——機関の空売りは別のデータ
「売り残」を調べると、性質の違う数字が3つ出てきます。信用売り残に入るのは、信用取引の売りだけです。JPXの用語集は、空売りには信用取引による売りのほか、投資家が大株主から直接株を借りて売るものもあるとしています(日本取引所グループ「用語集:空売り」)。信用取引を使わない空売りは信用売り残に入らないので、信用売り残が少なくても、大口の空売りが積み上がっていることがあります。
信用売り残
中身:信用取引で売って、まだ買い戻していない株数
調べ先:東証の銘柄別PDFの売残高(一般信用・制度信用)、日証金の貸株残高(制度信用の一部)
単位と頻度:銘柄ごと、毎営業日
空売り残高(東証「空売り残高に関する情報」)
中身:発行済株式の0.5%以上の空売りの持ち高(と、そこから減らした報告)を、空売りした人ごとに
調べ先:JPXのページの、公表日ごとのExcelファイル
単位と頻度:報告ごと、毎営業日17時目処
空売り比率(東証「空売り集計」)
中身:その日の売買代金のうち空売りの割合(信用取引の売りも含む)
調べ先:JPXの「空売り集計」の日次PDFと業種別PDF
単位と頻度:市場全体と業種別で日次。銘柄ごとの数字は無い
空売り残高(0.5%以上の大口)の調べ方
「有価証券の取引等の規制に関する内閣府令」は、発行済株式の0.2%以上(かつ50売買単位超)の空売りの持ち高がある人に、空売りした日(計算日)から2営業日後の午前10時までに証券会社を通じて取引所へ報告させ、取引所は0.5%以上のもの(と、0.5%以上から下回った報告)を公表すると定めています(同府令 第15条の2・第15条の4(e-Gov法令検索))。報告の仕組みは2008年11月7日に始まり、2013年11月に今の形に見直されました(JPX「空売り残高に関する情報 ご利用の手引き」)。
JPXの「空売り残高に関する情報」を開き、日付(公表日)のExcelファイルを開く。毎営業日17時を目処に掲載されます
銘柄コード(4桁)で探す。1行が1人(1社)の報告で、「空売り残高割合」「空売り残高数量」と「計算年月日」が載っている
計算年月日を確かめる。2026年10月19日公表分は、10月15日・16日が計算日の報告が大半でした
その日のファイルに載るのは、新しく届いた報告だけです。報告は、割合が0.2%以上になった時、0.1%刻みで変わった時、下回った時に出す決まりなので(同府令 第15条の2)、ある銘柄の大口の空売りを全部知るには、過去の公表分をさかのぼって報告者ごとに最新の割合を拾います。
0.5%以上だった人が0.5%未満に減らした報告も載ります(0%なら解消)。報告者ごとに最新の行を拾えば、空売りを減らした・買い戻したことも分かります。10月19日公表分では1,113件のうち121件がこの減らした報告で、7件は0%でした(KabuGraph集計)。JPXのページでさかのぼれるのは過去13か月分です(2026年10月20日時点)。
10月19日公表分の1,113件(731銘柄)のうち、報告者が「個人」だったのは11件で、ほとんどは国内外の証券会社やファンドでした(KabuGraph集計)。
空売り比率は、市場全体の売りの勢いを見る数字
JPXの「空売り集計」は、立会市場の売買代金のうち空売りがどれだけあったかを日次で集計しています。2026年10月19日は、売買代金7兆5,451億円のうち空売りが39.3%(価格規制ありが31.0%、なしが8.3%)でした(空売り集計(日次)2026年10月19日)。空売りには信用取引の売りも含まれます(同 注記)。業種別はあるが銘柄別は無いので、個別銘柄の売り残を調べる数字ではありません。
売り残が多いとどうなるか、権利取りのクロス取引で一般信用の売り残が膨らむとどう読むかは、次の記事で扱っています。

信用売り残が多いとどうなる?|踏み上げの条件と、買い戻されない売り残の見分け方
信用売り残が多いと将来の買い戻しが積み上がり、株価が上がり始めると踏み上げになりえます。ただ2016〜2026年の東証のデータでは、売り長の銘柄が上がりやすい・急騰しやすい傾向は見られません。買い戻されない売り残や機関の空売りの見分け方も解説。
証券会社のツール・アプリで調べるときの確かめ方
いちばん手軽なのは、証券会社の銘柄ページにある「信用残」「信用情報」などの欄です。ただし、表示している数字の中身と更新の頻度は、会社と画面ごとに違います。東証の日次化への対応も、会社や画面によって時期が分かれました。
三菱UFJ eスマート証券:銘柄情報の画面に、東証の数字(制度信用と一般信用の合計の「信用情報」)と「日証金貸借取引残高」を分けて表示(三菱UFJ eスマート証券「知っておきたい知識③:信用情報で相場の先行き予測」)。東証の日次化には、2026年10月3日のシステム改修から段階的に対応する予定と、2026年9月25日に案内(同「銘柄別信用取引残高の日次配信開始に伴う対応について(2026年10月3日以降)」)
松井証券:マーケットラボの信用残は日次になる一方、日本株アプリなど一部のツールは週次のままと、2026年9月25日に案内(松井証券「信用取引残高の日次配信サービスに対応します(9/28(月)~)」)
同じ会社でも、ツールによって日次と週次が混在しています。画面を見るときは次の4つを確かめます。
何日時点の数字か:日付の表示を見る。週次の画面なら、1週間近く前の金曜の数字のこともある
東証か日証金か:「日証金」「貸借」「融資・貸株」とあれば日証金の数字(制度信用の一部)
一般信用を含むか:「制度信用」だけの表示か、合計か
倍率の向き:「取組倍率」は信用倍率の別名で、買残÷売残(SMBC日興証券「信用売り残高とは? 信用残高情報から株価を判断する方法」)。東証の日々公表銘柄等のPDFにある「取組比率」は売残÷買残の%で、向きが逆
迷ったら、東証のPDFで同じ日の数字と突き合わせれば、どの数字を表示しているかが分かります。証券会社ごとの更新時刻の違いは「信用残はリアルタイムで見られる?」の記事で比べています。
市場全体の信用買い残・売り残を調べる
市場全体の残高は、東証の「信用取引現在高」で週1回公表されます。毎週第2営業日(ふつうは火曜)の16時目安に、前の金曜の申込分が載ります。東証と名証の二市場の合計で、制度信用・一般信用の内訳と、社内対当・貸借取引・自己融資の内訳がPDFとExcelで出ます(JPX「信用取引現在高」2026年10月16日申込現在)。
2026年10月16日申込現在は、信用買い残が37億3,445万株・6兆6,640億円、信用売り残が3億6,626万株・6,671億円でした(同PDF。金額は約定代金)。
形式は2026年9月に変わった:9月18日申込現在までは旧形式(一般信用・制度信用別と合計の2ファイル)、9月25日申込現在から新形式。長い推移は「信用取引現在高過去推移表」にある
毎日の市場全体の数字が欲しいとき:銘柄別PDFの最後のページの「総合計」を見る。10月19日申込分は買残37億2,383万株・売残3億6,875万株(東証の4,249銘柄の合計で、ETFなども含む)
買い残が多い銘柄や、買い残が減った銘柄をどう読むかは次の記事で扱っています。

信用買い残が多いとどうなる?|上値が重くなる仕組みと、買い残が減る意味
信用買い残が多いと返済売りが控えて上値が重く、下げに転じると投げや追証で下げが速くなりやすい。2016〜2026年の売買の多い銘柄では、買い残が出来高の5〜10日分あると半年後の株価が市場の中央値を6%下回った。減る意味も解説。
よくある質問
信用残は何時に更新される?
東証の銘柄別は毎営業日16時目安(前営業日の申込分)、日証金は申込日の18時半過ぎに速報・翌営業日の11時頃に確報、市場全体の信用取引現在高は週1回・火曜16時目安です(2026年10月20日時点)。証券会社の画面は、会社やツールによってはそれより遅れて反映されます。詳しくは「信用残はリアルタイムで見られる?」の記事で扱っています。
過去の信用残の推移はどこで見られる?
JPXのページに置かれるのは直近5営業日分のPDFだけです。銘柄ごとの長い推移は、証券会社のチャートの信用残の表示(会社とツールによる)か、日証金の銘柄検索のCSV(制度信用の一部)で見ます。市場全体は「信用取引現在高過去推移表」にあります。
信用倍率・貸借倍率はどこに載っている?
東証のPDFには信用倍率の列が無いので、買残÷売残で計算します。貸借倍率は日証金の融資残高÷貸株残高です。2つの倍率の見方は信用残高の記事にまとめています。
ETFやREITの信用残も調べられる?
東証の銘柄別PDFには、ETFやREITも「投信等」として載っています(1口を1株として表示)。探し方は株式と同じで、コードで検索します。
一般信用の売り残が急に増えたのはなぜ?
株主優待や配当の権利を取るために、現物買いと一般信用の売りを同時に入れる「クロス取引」で、権利付最終日の前に一般信用の売り残が増えることがあります。こうした売りは現物の株を渡して決済されることが多く、買い戻しの需要になるとは限りません。仕組みは次の記事にあります。

一般信用取引とは|逆日歩なし・無期限保有のメリットと制度信用との使い分け
一般信用取引の仕組み・メリット(逆日歩なし・返済期限なし)・デメリット(売建在庫の制約・短期の貸株料が高い)を解説。制度信用取引との違いを比較表で整理し、優待クロスやコスト面での使い分けがわかります。
まとめ
信用買い残・売り残の基本は、東証の「銘柄別信用取引残高」。毎営業日16時目安に前営業日の申込分がPDFで載る(2026年9月28日から)。コードは4桁+0の5桁で検索
PDFは売残・買残の合計、一般信用・制度信用の内訳、前日比、上場比、金額。信用倍率は自分で割る
日証金の貸借取引残高は、制度信用のうち日証金から借りた分だけ。速報は当日18時半過ぎで早いが、トヨタの10月19日分は融資残が東証の買残の約5%で、倍率も6.44倍と46.0倍と大きく違う
機関などの大口の空売りは信用売り残に入らない。0.5%以上の空売り(と、そこから減らした報告)は「空売り残高に関する情報」で、市場全体の売りの勢いは「空売り比率」で見る
証券会社のアプリは、日付・東証か日証金か・一般信用を含むかを確かめる。同じ会社でもツールによって日次と週次が混在する










