キヤノン
CANON INC.
電気機器 / 電機・精密
4,627円
出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/10/5
投資ポイント
強み・成長ドライバー
- 1
プリンティング売上2.5兆円の安定利益基盤
オフィス複合機の消耗品リカーリング収入が安定利益を支え、全社の利益の過半を稼ぐ。商業印刷分野も2026年に入り印刷会社の投資再開で増収に転じた。
- 2
イメージング事業の急成長(売上+12.5%)
EOS R6 Mark IIIを中心としたフルサイズ機の平均単価上昇とコンパクトカメラの急伸、ネットワークカメラを世界で初めて製品化したAxis Communicationsの映像解析ソリューションが成長を牽引。2026年12月期上期も売上16.9%増で構成比が拡大中。
- 3
ナノインプリント露光装置の将来性
EUV装置と根本的に異なるアプローチで5nmプロセスに対応可能。コスト・消費電力でEUVに対し大幅な優位性を持ち、量産採用されれば事業構造を変える可能性がある。
- 4
配当・株主還元の充実
コロナ底の2020年から増配基調を維持し、2026年は2,000億円の自社株買いを9月に取得完了。2025年の営業利益62.8%増はのれん減損の反動を含み、実質は2.4%増。
注意すべきリスク
- 1
ナノインプリントの量産採用が未確定
会社は2027年の量産適用を目標に掲げ、複数の顧客が生産検証フェーズに入っているが、パーティクル制御や歩留まりなど技術課題は残り、目標どおり量産に至るかは未確定。
- 2
プリンティング事業のペーパーレス化リスク
オフィスのペーパーレス化が進む中、プリンティング事業の長期的な成長性に懸念がある。特にオフィス向け複合機で投資先送り傾向が続いている。
- 3
メディカル事業のシェア拡大の難しさ
CT・MRI市場ではGEヘルスケア、シーメンス等のグローバル大手との競争が激しく、キヤノンメディカルの市場シェア拡大には時間がかかる。2026年は4月の生産システム切替トラブルで供給が滞り、会社計画は減収減益(営業利益228億円、30.4%減)。
- 4
メモリ価格・関税・中東情勢によるコスト変動
2026年第1四半期はメモリ価格の高騰と米国追加関税で営業利益が26.1%減となり、通期計画も一度下方修正された。第2四半期の急回復は関税還付580億円と円安によるところが大きく、外部環境次第で利益が振れやすい。
事業概要
デジタルカメラ・プリンタ・複合機・事務機などオフィス・映像機器を主力に展開。デジタル一眼レフ「EOS」シリーズ・コンパクトカメラ・ビデオカメラ、インクジェット・レーザープリンタ・複合機、医療・産業用機器、望遠鏡・双眼鏡等光学機器も製造販売。光学・映像技術の統合により世界展開する精密機器・光学機器メーカーとして、デジタル社会向けソリューション提供。
主要事業
カメラ機器 — デジタル一眼レフ「EOS」シリーズ・ミラーレス・コンパクトカメラ・ビデオカメラ・レンズ・アクセサリ
プリンタ・複合機 — インクジェットプリンタ・レーザープリンタ・複合機・大判プリンタ等
その他 — 医療・産業用機器・複写機・光学機器(望遠鏡・双眼鏡等)
株価推移
業績ハイライト2025/12(百万円)
売上高
4,624,727
+2.5% YoY
営業利益
455,390
+62.8% YoY
純利益
332,053
+107.5% YoY
営業利益率
9.8%
企業評価
総合スコア 4.0 / 5
成長性
4
収益性
3
安全性
4
規模
5
割安度
4
競合・類似銘柄
複合機やプリンタ、産業用インクジェット機を製造する。印刷量に応じた消耗品・保守が収益の柱で、オフィス印刷の減少が共通の構造課題。
デジタルカメラ・プリンタ・複合機・事務機などオフィス・映像機器を主力に展開。デジタル一眼レフ「EOS」シリーズ・コンパクトカメラ・ビデオカメラ、インクジェット・レーザープリンタ・複合機、医療・産業用機器、望遠鏡・双眼鏡等光学機器も製造販売。…
銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ
セグメント別売上(2025年12期)
| セグメント | 売上(百万円) | 利益(百万円) | 構成比 |
|---|---|---|---|
| プリンティング | 2,497,353 | 0 | 54.0% |
| イメージング | 1,063,687 | 0 | 23.0% |
| メディカル | 601,215 | 0 | 13.0% |
| インダストリアル | 369,978 | 0 | 8.0% |
| その他 | 231,236 | 0 | 5.0% |