カシオ計算機
CASIO COMPUTER CO.,LTD.
電気機器 / 電機・精密
2,227円
出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/10/9
投資ポイント
強み・成長ドライバー
- 1
時計の高い利益率と世界的なブランド
時計セグメントの利益率は14.7%(2026年3月期)で、セイコーのEVS(13.0%)やシチズンの時計(12.7%)を上回ります。G-SHOCKは第1四半期だけで約165万個を販売しました。
- 2
2軸戦略で客層と地域が拡大
CASIO WATCHで女性・若年層・新興国を開拓し、G-SHOCKは定番品への販促集中で利益率を改善。2027年3月期第1四半期は中東を除く全地域で伸びました。
- 3
厚い財務と株主還元の強化
ネットキャッシュ1,083億円・自己資本比率66.9%(2026年3月末)。中計はDOE5%水準・総還元性向100%水準を掲げ、5〜7月に100億円の自社株買いを実施しました。
- 4
関数電卓の安定した収益
関数電卓・一般電卓は2026年3月期に営業利益率16.1%。約100の国・地域の数学教育で使われ、時計に次ぐ利益の柱です。
注意すべきリスク
- 1
時計への利益の集中
セグメント利益の約9割が時計で、デザインの流行やスマートウォッチとの競合で需要が変わると、会社全体の利益が大きく動きます。
- 2
今期予想の一時要因と下期の不透明さ
営業利益予想340億円のうち30億円は米国関税の還付で、性質上、来期以降は見込みにくい利益です。下期計画は据え置きで、会社は中東情勢の緊迫化を不透明要因に挙げています。
- 3
為替の影響
売上高の81%が海外で、ユーロ1円の変動で営業利益が2億円動くと会社は開示しています。円高は利益を押し下げます。
- 4
赤字・縮小事業の整理
サウンドは2026年3月期に34億円の営業損失で黒字化は2029年3月期の計画。電子辞書は新規開発を中止し、非継続事業も残っています。
- 5
サイバー攻撃の再発
2024年10月のランサムウェア被害で販売・生産が止まり、売上高約130億円・営業利益約40億円の減少を見込みました。
事業概要
時計・電子辞書・電卓・電子楽器・電子文具など多様な消費者向け製品と部品の製造販売。時計セグメント、コンシューマセグメント、その他で構成。山形カシオ、タイ・中国・香港の製造関係会社で生産、国内・海外販売会社で販売展開。
主要事業
時計 — ウオッチ、クロック(山形カシオなど)
コンシューマ — 電子辞書、電卓、電子楽器、電子文具
その他 — 成形部品、金型、非継続事業
株価推移
業績ハイライト2026/3(百万円)
売上高
276,267
+5.5% YoY
営業利益
23,071
+62.1% YoY
純利益
18,227
+126.0% YoY
営業利益率
8.4%
企業評価
総合スコア 3.4 / 5
成長性
3
収益性
3
安全性
5
規模
4
割安度
2
競合・類似銘柄
腕時計・クロックとムーブメントを開発・製造する。ブランドの価格帯と、スマートウォッチに侵食されない高付加価値領域の確保が共通の課題。
時計・電子辞書・電卓・電子楽器・電子文具など多様な消費者向け製品と部品の製造販売。時計セグメント、コンシューマセグメント、その他で構成。山形カシオ、タイ・中国・香港の製造関係会社で生産、国内・海外販売会社で販売展開。
銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ