古河電気工業
Furukawa Electric Co.,Ltd.
非鉄金属 / 鉄鋼・非鉄
4,378円
出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/10/5
投資ポイント
強み・成長ドライバー
- 1
ローラブルリボン技術と超多芯光ケーブル
世界最高水準のコア密度(10.5コア/mm²)を持つ6,912心光ケーブルを開発し、小径ダクトへの敷設に成功。AIデータセンター向け超高密度光ケーブルの最適解として、ハイパースケーラーから需要が急拡大しています。
- 2
1,000億円の増産投資でローラブルリボンケーブルの製造能力2倍
米国・ブラジル・日本・インドの4カ国で増産体制を構築し、2028年度下期から順次量産。長期を含む顧客の購入コミットメントを確認済みとしており、AI需要の持続性に対する経営陣の確信を反映した積極投資です。
- 3
機能製品(放熱材料)という第3の成長領域
データセンターの冷却需要を背景に放熱・冷却製品が伸び、機能製品事業の売上は1,611億円(前期比+9.6%)まで拡大。2027年3月期からの新区分「情報コンポーネント」は第1四半期(3ヶ月)に営業利益74億円(前年同期比+105.2%)と、光ファイバーに続く第3の成長領域になりつつあります。
- 4
営業利益率が1-2%→8.0%へ急改善、通期予想を上方修正
2027年3月期予想は営業利益1,230億円(前期比+93%、2026年8月に期初予想950億円から上方修正)、利益率8.0%。第1四半期(3ヶ月)は営業利益255億円(前年同期比+205%)で、事業構造が大きく変化しつつあります。
注意すべきリスク
- 1
純利益の一過性要因とすでに高いバリュエーション
2026年3月期の純利益725億円には投資有価証券売却益193億円・退職給付制度改定益194億円を含む特別利益401億円という一時的要因が含まれます。株価3,858円に対し実績PER約37倍・予想PER約26倍・PBR6.5倍と、成長期待は相応に織り込まれています。
- 2
銅価格変動と電装事業の低収益性
売上の約59%を占める電装エレクトロニクス事業は自動車部品(ワイヤーハーネス等)と銅条・巻線などの電装材料の2本柱で、銅価格変動と低利益率(2026年3月期4.4%)が足かせです。
- 3
大型投資の回収リスク
1,000億円規模の光ファイバー増産投資は、AI・データセンター需要が想定通り持続しなければ過剰設備化する恐れがあります。
事業概要
電力系統向けケーブル、通信光ファイバー、自動車用電線・ハーネスから半導体材料、環境・リサイクル事業までを展開。電線業を基盤に電力・通信・自動車インフラの進化に対応。
主要事業
電力流通 — 架空送配電ケーブル、地中送配電ケーブルの製造販売
通信 — 光ファイバー、通信ケーブルの製造販売
自動車 — 自動車用電線、ハーネス、EMC部品の製造販売
環境・新規事業 — リサイクル、半導体材料、環境事業
株価推移
業績ハイライト2026/3(百万円)
売上高
1,307,560
+8.8% YoY
営業利益
63,856
+35.6% YoY
純利益
72,514
+117.3% YoY
営業利益率
4.9%
企業評価
総合スコア 3.0 / 5
成長性
4
収益性
2
安全性
3
規模
5
割安度
1
競合・類似銘柄
電力ケーブル・光ファイバ・自動車用ハーネスを製造する。銅価格を転嫁する構造は共通だが、データセンターや電力系統の投資で伸びる領域が分かれている。
電力系統向けケーブル、通信光ファイバー、自動車用電線・ハーネスから半導体材料、環境・リサイクル事業までを展開。電線業を基盤に電力・通信・自動車インフラの進化に対応。
銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ
セグメント別売上推移
| セグメント | 2022年3期(百万円) | 2023年3期(百万円) | 2024年3期(百万円) | 2025年3期(百万円) | 2026年3期(百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 電装エレクトロニクス | 500,713(54.0%) | 610,347(57.5%) | 653,700(62.4%) | 736,428(61.8%) | 765,067(59.0%) |
| インフラ | 296,950(32.0%) | 323,908(30.5%) | 278,184(26.6%) | 309,058(25.9%) | 370,856(28.6%) |
| 機能製品 | 129,998(14.0%) | 126,481(11.9%) | 115,423(11.0%) | 147,030(12.3%) | 161,089(12.4%) |