オリエンタルランド
ORIENTAL LAND CO.,LTD.
サービス業 / 情報通信・サービスその他
2,837円
出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/10/5
投資ポイント
強み・成長ドライバー
- 1
圧倒的なブランド力と参入障壁
ディズニーブランドのライセンスは実質的に排他的で、日本国内で同等のテーマパークを新設することは事実上不可能です。世界で唯一ウォルト・ディズニー社以外がディズニーテーマパークを運営し、2018年の契約延長で延長オプション込みの期限は最長2076年まで確保されています。
- 2
値上げによる収益力の向上
入園者数をコロナ前の水準に戻さず、チケット値上げとプレミアアクセスの導入で客単価を大幅に引き上げる戦略が奏功しています。コロナ前(2019年3月期)と比較すると、入園者数は約15%少ないにもかかわらず、売上高は34%上回っています。今後も価格転嫁力が維持できるかが重要な注目点です。
- 3
クルーズ事業による成長余地
2028年度就航予定のディズニー・クルーズライン・ジャパンは、テーマパークの物理的制約を超える成長機会です。ディズニーブランドの体験をパーク外に拡張する試みであり、成功すればリゾート全体の収益ポートフォリオが多角化されます。
注意すべきリスク
- 1
営業利益率の低下と減益予想
2027年3月期は営業利益1,608億円(前期比-4.5%)、純利益1,138億円(同-6.6%)と2期連続の減益を予想しています。ホテル客室修繕工事による利益減(約61億円)やディズニーシー25周年イベント費用(約25億円)に加え、人件費の構造的な増加が続きます。
- 2
PER 40倍の高バリュエーション
PER 40.4倍はプライム市場平均(約19〜21倍)の約2倍ですが、同社は歴史的に高PERで取引されてきた銘柄です(2020年3月期73倍、2024年3月期66倍)。ブランドプレミアムが織り込まれた水準のため、減益予想のなかで成長ストーリーが鈍化すれば株価の調整リスクは大きくなります。
- 3
入園者数のコロナ前未回復
入園者数はコロナ前のピーク(3,256万人)を約15%下回ったまま横ばいです。客室稼働率94.7%やプレミアアクセスの販売枠には物理的な上限があり、ゲストの値上げ疲れで「値上げで客単価を上げる」戦略が限界を迎えるリスクがあります。
- 4
ディズニー社へのロイヤリティ依存
ウォルト・ディズニー社とのライセンス契約に基づき、チケット収入の約10%、商品・飲食収入の約5%をロイヤリティとして支払っています。売上が増えるほど負担も増える構造で、料率の見直し条項の有無は非開示のため、長期的な契約条件の変更リスクには留意が必要です。
事業概要
東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド・東京ディズニーシー)を運営する日本最大のテーマパーク企業。世界で唯一、ウォルト・ディズニー社以外がディズニーテーマパークを運営するライセンシー。年間約2,750万人が来園し、入園チケット・飲食・物品販売・ホテル宿泊を一体で提供する。2024年6月に過去最大の約3,200億円を投じた新テーマポート「ファンタジースプリングス」を開業。2028年度には「ディズニー・クルーズライン・ジャパン」の就航を予定し、テーマパーク外への事業拡張を進める。
主要事業
テーマパーク事業(売上構成比80.7%) — 東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの運営、チケット販売、パーク内飲食・物品販売
ホテル事業(同16.9%) — ディズニーランドホテル、ホテルミラコスタ、アンバサダーホテル、ファンタジースプリングスホテル、トイ・ストーリーホテルなど直営ディズニーホテルの運営
その他事業(同2.4%) — 複合商業施設イクスピアリ、モノレール舞浜リゾートラインの運営
株価推移
業績ハイライト2026/3(百万円)
売上高
704,539
+3.7% YoY
営業利益
168,413
-2.1% YoY
純利益
121,881
-1.8% YoY
営業利益率
23.9%
企業評価
総合スコア 4.2 / 5
成長性
5
収益性
5
安全性
5
規模
5
割安度
1
競合・類似銘柄
遊園地・動物公園・スキー場・競馬場など集客施設を保有して運営する。入場者数と客単価、天候や季節性が業績を動かす。
東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド・東京ディズニーシー)を運営する日本最大のテーマパーク企業。世界で唯一、ウォルト・ディズニー社以外がディズニーテーマパークを運営するライセンシー。年間約2,750万人が来園し、入園チケット・飲食・…
銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ
セグメント別売上推移
| セグメント | 2023年3期(百万円) | 2024年3期(百万円) | 2025年3期(百万円) | 2026年3期(百万円) |
|---|---|---|---|---|
| ホテル事業 | 73,861(15.3%) | 88,383(14.3%) | 110,483(16.3%) | 119,049(16.9%) |
| その他事業 | 13,162(2.7%) | 16,325(2.6%) | 16,754(2.5%) | 17,144(2.4%) |
| テーマパーク事業 | 396,098(82.0%) | 513,784(83.1%) | 552,136(81.3%) | 568,345(80.7%) |